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驚くべき日本美術 知のトレッキング叢書

山下裕二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797672879
ISBN 10 : 4797672870
Format
Books
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「君たちは日本美術について何も知らない――どれだけ鋭く見るか!」(山下裕二)

敷居が高い、難しいと思われている日本美術。だが少年マガジンの表紙で美術≠ニ出会い、つげ義春のマンガに衝撃を受けて美術史家になった著者・山下裕二流の日本美術の見方・楽しみ方を知れば日本美術はもう怖くない! 

縄文土器から現代アートまで《日本美術を知識にとらわれず「いまここにあるもの」として鋭く見る方法》を愛弟子・橋本麻里が徹底的に聞く! 

山口晃氏(画家) 推薦!
「ズバッと出会い ぐいぐい見る 日本美術正攻法!」

水墨画から、屏風、茶碗、建築、明治工芸、マンガ、現代美術まで、国宝8点、重文7点を含む名品30点以上をカラー掲載。
《この線》《この色》《この空間》―― 驚くべき日本美術の名品の見所はここだ!


(「もくじ」より抜粋)
〈第一部 日本美術を「見る」ということ〉
●雪舟にアクセスするパスワード「乱暴力」
●美術は人為的な操作の構造を見て面白いと思う芸術
●名画の実物を見るのは芸能人の実物に会う楽しみと似ている
●江戸時代、天井からの照明はなかった
●部屋の中に宇宙をつくり出そうとするのが日本美術
●茶碗は飲んでみなくては本当には分からない−長次郎と光悦
●文脈−会田誠と村上隆の違い
●縄文―東照宮―永徳―明治工芸VS.弥生―桂離宮―利休ー柳宗悦
●宅配便で届いたらうれしいか迷惑かで、かなりの価値判断ができる 

〈第二部 日本美術との出会い方〉
●横尾忠則からつげ義春へ
●東博の常設展を見るのが何よりの勉強
●安土城が残っていたら日本美術史が変わる
●精密に見る訓練
●南画、文人画は当時の現代美術
●赤瀬川原平という稀有な才能との出会い
●日本美術応援団
●岡本太郎が死んだ日
●茶道への反発と千利休  
     
著者略歴
●山下裕二(やました ゆうじ)
美術史家・明治学院大学教授。1958年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院修了。専門の室町時代の水墨画にとどまらず、縄文から現代美術まで、歴史に埋もれた作家の再評価や、価値の定まらない作品の発掘を行い、その普及に努めている。著書に『日本美術の20世紀』(晶文社)、『岡本太郎宣言』(平凡社)、赤瀬川原平との共著に『日本美術応援団』(ちくま文庫)ほか多数。

●橋本麻里(はしもと まり)
ライター・エディター。1972年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。明治学院大学・立教大学非常勤講師。『芸術新潮』『BRUTUS』『&Premium』『和樂』などへの寄稿のほか、高校美術教科書の編集・執筆も手掛ける。著書に、『日本の国宝100』(幻冬舎新書)、『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)、『京都で日本美術を見る』(集英社クリエイティブ)、「ShungArt」(小学館)など多数。

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Book Meter Reviews

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  • 六点

    日本美術の再評価を。大衆に届くレベルにしたキュレーターと美術ライターの対談で綴る。村岡の大乗寺って香住駅にでかい案内看板が出ていたが、行ってみたくなった。作品が享受されていた環境に今の私達が立つことは、ほぼ不可能である。そういう意味で、元の環境で見たらとても…と言うのは、「市民の目」として特権の場から美術品を解放してきた美術館員としては不適当とかんじた。人文系の学問で「語られないもの」は存在してはならないと思う、寧ろ語れないのならば沈黙すべしと、六点は思うの。まぁ、何処へも貪欲に出かけ、見たいと思った。

  • ネジ

    ★★★★☆ 古今東西の日本美術の見方を対談形式で論じた内容。山下氏のわからないものはわからないというはっきりしたスタンスが快かった。ちなみについ先日、山種美術館の画集にいたく魅了されたが、山下氏が顧問をされているそうだ。恐れ入った。 @知識を持った上で、それを棚に上げて虚心坦懐で鑑賞するのが肝要である。 A現代アートに関して、提言がしたいだけなら造形芸術家ではなく、ジャーナリストになればいい。 B美術には言語化できない実感、体感があるはずである。

  • ホークス

    「言葉にならない表現の核心」を伝えるため、矛盾する様だが「言葉で外堀を埋めて」伝えようとする。アナロジーと自らの体感で説明する。著者は「主張」をアートに仕立てるのを嫌う。表現の力(作品の強度)、目の前のものを鋭く見ることを重視する。真っ当な見識だと思う。日本では芸術と技術に境が無いと指摘し、それを肯定的に捉えていて共感した。両方とも根っこに「遊び」がある。引用文化の素地もここにある。山下氏は面白い人だ。利休を抽象、会田誠をドメスティックと言い、つげ義春ファンで岡本太郎に影響された。何より自由を尊ぶ所が好き

  • ココロココ

    猫町倶楽部・名古屋藝術部の課題本。ある映画のセリフにもあったけど、初めてを大切にしなければいけないと思う。そして、知らないことの価値も大切にしたい。みたいようにみればいい。今度美術館に行く時は、絵をみてから解説を読むことにしよう。

  • しーふぉ

    日本美術談義。とにかく現物を見ろと、大きさや置かれた状況によって印象がまったく変わるから。日本美術は最近気になっている分野、若冲展もちょうど始まりましたので、覗いて来ようかな。

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