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地域学をはじめよう 岩波ジュニア新書

山下祐介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005009275
ISBN 10 : 4005009271
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「自分の育った地域なんてたいしたことない」。そう思っている若者は多い。本当にそうなのだろうか?どの地域にも固有の歴史や文化があり、人々の営みがある。それらを知っていくことで、地域の豊かさ、そして自分や自分が生きる社会、そして未来が見えてくる。調査実習の手法や体験も織り込みつつ、時間と空間を往来しながら、地域学の魅力を伝える。

目次 : 1 地域を見出そう―国とのつながり(大都市郊外に息づく地域/ 地域はあまねく存在する/ 地域とは何だろうか―1分割して統治する/ 地域とは何だろうか―2自治の単位、生命の単位/ 都市について)/ 2 水を見よう、道をたどろう―空間のつながり(弥生水田から田舎館城、そして田んぼアートまで―田舎館村の地域学/ 水の流れに沿って―岩木川がつなぐ山村と都市/ 道がつなぐ村、町、都市、国/ 生きている地域とその変化)/ 3 家、村、町、都市―時間のつながり(限界集落が生き残っているわけ/ 地域の構成単位は家である/ 都市も家でできている/ 家・村・町・都市の脈動とそのゆくえ/ 地域に探る歴史の年輪/ 近代化の中の地域学)/ 4 地域学をはじめよう(地域学をはじめる前に/ 対象とする地域を見出す―(1)地図を使って地域空間を理解する/ 対象とする地域を見出す―(2)機関・施設・歴史情報を把握する/ 対象とする地域を見出す―(3)市町村を取り上げてさらに調べる/ 資料にあたり、テーマを探る/ 年表をつくり、時間を把握する/ 歩く、見る、聞く、そしてまとめる)

【著者紹介】
山下祐介 : 1969年、富山市生まれ。東京都立大学人文科学研究科教授。熊本市、富士見市、西宮市、鹿児島市、世田谷区、神戸市を経て九州大学文学部入学。同大大学院から同大助手、弘前大学人文学部准教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は、都市社会学、地域社会学、農村社会学、環境社会学で環境問題や過疎・過密問題などを研究している。津軽学・白神学の運動にも参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • コニコ@共楽

    地理学でしたら聞いたことがありますが、地域学という言葉ははじめて聞きました。著者山下祐介さんはこの50年で「地域」が形成されなくなって人の生命力が急速に失ってきていることを危惧しています。“生きていることを正しく理解し、地域をふつうに認識できるようになれば、その生命はまた新しく輝きはじめ、新たな息吹を取り戻すはずだ”と力説しています。地域を知ることは人々の営みという歴史と、自然の営みを知ること感じました。

  • Hachi_bee

    流石ジュニア新書。中高生年代に読ませ、実践させたい。自分自身だって、リタイア後にやってみたくなる。シルバー世代に地域のことを研究する方が多く見られるのも納得。 2章3章は事例集だけれど、1章で地域学とは何かの概論を述べ、4章で地域学を始めるに当たっての心構え等を述べている。自分にあったところを読み込めばいいのだろうけれど、僕の場合は、1章4章の別刷りがあったらいいなって思いました。

  • Tomonori Yonezawa

    【県立図書館】2020.12.18第1刷▼4章233頁。地域を見出す、水を見よう道を辿ろう、家村町都市-時間軸、地域学。▼タイトルから取組中のネタ仕込みに使えるか?と借りたが、少し趣が違った。▼青森県田舎館村周辺を題材に。次は岩木川に連なる地域。他にも著者は弘前大学に勤務していたことがあり、青森県が舞台になること多し。何か別なことに使えそうだな。▼本の中頃に、著者の社会に対する諦観のような文章がある。分野違いは居酒屋が似合うのだがヒントを一つ、「40年もの国債」は40年後、40年間税収のあった日本が返す。

  • サディ

    あたりまえに暮らすまちの歴史を知ることで魅力的な「まち」になる。 ではまちを知るというというのが、地元学である。学問である以上、どのように地域とはそもそもどのような成り立ちでできて、どのように暮らしが営まれたかを知ることである。地域を選び、文献でまちの歴史を知り、地図を見る。時にはバス路線や川の流れを調べる。そしてそこに住む人に聞き取りをする。 ジュニアブックということもあって平易に書かれているが、内容は大学レベルだろう。

  • Daimon

    「今、僕らに必要なことはだから、僕らの社会/国家がもつ生命力を、この先もしっかりと維持することにほかならない。以前と同じようにこれからも、一人一人の人間が、家や地域や会社や学校などそれぞれが所属する集団の中で、この国にとって、そして世代にとって必要なことを適切に考え、具体的に行動し、秩序正しく生きることである。」(p.156) なかなか恐ろしいことが述べられている…

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