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コメ高騰の深層 Ja農協の圧力に屈した減反の大罪 宝島社新書

山下一仁

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784299069849
ISBN 10 : 4299069846
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

コメの価格はなぜ下がらない? 備蓄米を放出しても価格はなぜ高止まりに? コメ高騰は2026年秋まで終息しないと予測できるのはなぜ?  異常なコメ不足は、決して猛暑による不作が真因ではない。令和になっても続く減反、つまりコメの生産量を意図的に低下させ、価格を高値で維持させ、JA農協・農水省・農林族(農政トライアングル)といった「既得権益」が利益を得るための「コメ殺しの構造」から生まれた“人災”である。
消費者不在、納税者不在で、コメを権益の道具、政争の具にしてきた「農政トライアングル」は、いかにコメの価格を操作してきたか?  国民に気づかれないまま巨額の財政負担(消費税2%相当)を強いて、いかに日本の水田を潰してきたのか? そして経済原理、市場の法則から逸脱した歪な流通のカラクリとは? 主食の安定的な供給責任を放棄した農政の黒歴史とコメ高騰&令和コメ騒動の“黒幕”を炙り出す渾身のオピニオン。国民と真摯な主業コメ農家がバカを見る権益構造解体、真の食料安全保障への道しるべを、元農水官僚が緊急提言!

■著者略歴
山下一仁 (やましたかずひと)
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、経済産業研究所上席研究員(特任)。
1955年岡山県笠岡市生まれ。東京大学法学部卒業、農林省入省。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、同局次長などを歴任。2008年農林水産省退職。1982年ミシガン大学応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学博士(農学)。
主な著者に『WTOと農政改革』(食料・農業政策研究センター、2000年)、『食の安全と貿易』(日本評論社、2008年)、『農協の大罪』(宝島社新書、2009年)、『「亡国農政」の終焉』(ベスト新書、2009年)、『農業ビッグバンの経済学』(日本経済新聞出版、2010年)、『農協の陰謀』(宝島社新書、2010年)、『農協解体』(宝島社、2014年)、『日本農業は世界に勝てる』(日本経済新聞出版、2015年)、『TPPが日本農業を強くする』(同、2016年)、『バターが買えない不都合な真実』(幻冬舎新書、2016年)、『いま蘇る柳田國男の農政改革』(新潮選書、2018年)、『国民のための「食と農」の授業』(日本経済新聞出版、2022年)、『日本が飢える!』(幻冬舎新書、2022年)、『食料安全保障の研究』(日本経済新聞出版、2024年)ほか多数。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど数多くのメディアでコメ問題について解説。

【著者について】
山下一仁(やましたかずひと)
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、経済産業研究所上席研究員(特任)。
1955年岡山県笠岡市生まれ。東京大学法学部卒業、農林省入省。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、同局次長などを歴任。2008年農林水産省退職。1982年ミシガン大学応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学博士(農学)。
主な著者に『WTOと農政改革』(食料・農業政策研究センター、2000年)、『食の安全と貿易』(日本評論社、2008年)、『農協の大罪』(宝島社新書、2009年)、『「亡国農政」の終焉』(ベスト新書、2009年)、『農業ビッグバンの経済学』(日本経済新聞出版、2010年)、『農協の陰謀』(宝島社新書、2010年)、『農協解体』(宝島社、2014年)、『日本農業は世界に勝てる』(日本経済新聞出版、2015年)、『TPPが日本農業を強くする』(同、2016年)、『バターが買えない不都合な真実』(幻冬舎新書、2016年)、『いま蘇る柳田國男の農政改革』(新潮選書、2018年)、『国民のための「食と農」の授業』(日本経済新聞出版、2022年)、『日本が飢える!』(幻冬舎新書、2022年)、『食料安全保障の研究』(日本経済新聞出版、2024年)ほか多数。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど数多くのメディアでコメ問題について解説。

【著者紹介】
山下一仁 : キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、経済産業研究所上席研究員(特任)。1955年岡山県笠岡市生まれ。東京大学法学部卒業、農林省入省。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、同局次長などを歴任。2008年農林水産省退職。1982年ミシガン大学応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学博士(農学)。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど数多くのメディアでコメ問題について解説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • ごへいもち

    腹立たしい

  • ろべると

    コメ不足は流通業者が溜め込んでいるからだという説明を信じていたが、結局コメは出てこなかった。一時は備蓄米放出など消費者寄りの政策がなされたが、また減産に戻り高値は継続。これらの問題の根本が、JAと自民党農政族、それに取り込まれた農水省のトライアングルによることを認識した。自己の繁栄のために政界を抱き込む闇の深さ。食糧安全保障を言うならコメの輸出促進をという著者の主張に納得。いざという時には内需に振り向ければいいのだ。本書だけで判断を下すわけにはいかないが、日本農業の未来が暗澹たることに絶望感を禁じ得ない。

  • 鴨長石

    なぜコメがここまで急に高騰したのかについて、納得できる説明が一つもなかったが、ようやく腑に落ちる論考に巡り会えた。何のことはない、単なる需給バランスの問題なのだ。コメのような食物、特に主食は値段が安くなっても消費が増えるわけではない一方で、少しでも供給が需要を下回ると、需要は減らないので価格が高騰する。農水省・JA農協・自民党農水族議員のトライアングルによって健全なコメ相場の形成が阻害され、百害あって一利なしの減反政策が続けられてきたのがすべての根源である。増産を表明した小泉進次郎に期待したい。

  • 倉屋敷??

    採算が合わないと言いながら米を作り続けている農家が多数いることにまず疑問を持つべき。 普通に考えてそんなことをする意味がわからない。うま味があるからやっている。 規模の小さい農家が効率の悪い栽培をすればコストが上がるのは自然だ。 減反政策を廃止し専業農家に集約、集積して大規模化を計り効率の良い栽培を行い輸出するまでに持っていくのが理想。 零細米農家を延命させても未来はない。 あとメディアも質が悪い。農水省の嘘を見抜けないばかりか裏も取らず横に流すだけだ。ジャーナリズムとはなんなのか。

  • smatsu

    2024年のコメ不足と価格高騰の真因は日本の農業政策、特に高米価で得をするJA農協、農林水産省、農林族議員の「農政トライアングル」が推進してきた減反政策とそれに伴う市場原理の歪みにあると指摘。猛暑による不作はきっかけに過ぎないと。減反政策は多額の財政負担によってコメの供給量を減らし国民に市場価格よりも高いコメ価格を支払わせることで消費者と納税者に二重の負担を強いている。なお先物市場の解禁が高騰の原因だとする説については明確に否定。むしろ公正なコメの取引市場が存在しないことが価格操作を可能にしていると言う。

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