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ISBN 10 : 4065407168
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1939年9月1日早朝、ドイツ軍が宣戦布告なくポーランドへ侵攻。ここに第二次世界大戦の幕が上がった。
第一次世界大戦の惨禍を経て、パリ不戦条約や国際連盟の設立により平和を誓ったはずだった世界が、未
曾有の大戦へと突き進んでしまったのはなぜか。ファシズムの台頭、植民地主義帝国の衰退、アメリカ自
由主義の伸長、資本主義と共産主義の対立‥‥列強各国の緊迫した外交とイデオロギーの衝突が、世界を
ふたたび戦火に巻き込んでいく。その果てに待っていたのは、ホロコーストや原爆投下といった人類史上
最悪の惨劇であった。
ルーズヴェルト、チャーチル、スターリン、ヒトラー、ムッソリーニ、ド・ゴール、チトー――歴史を動
かした指導者たちは、あの時代に何を思い、いかなる決断を下したのか。日中戦争を起点とし、太平洋戦
争へと突き進んだ日本は、どのような運命を辿ることになったのか。名著『第一次世界大戦』(講談社学
術文庫)の著者が鮮やかに描く、「戦後秩序の原点」となった大戦争の全貌。
[本書の内容]
序 章
悲劇の発端
大戦の様相
I 「彼らの最も輝かしいとき」
ついにダウニング街一〇番地
フランス休戦の賦
野望、海峡に散る
静かな幕間
II 大戦における一九四一年
迫りくる独ソ戦
スターリン、沈黙を破る
宣戦の詔書
III 雪原のかなた、砂漠の果て
第二戦線を、いま
偶然とみえるダルランの存在
カサブランカの集いを経て
IV 去りゆく者と、よみがえる者と
最初の三首脳会談まで
みずからを解放したパリ
クリミアの短い蜜月
V すべてが語り尽くされる頃
死のさまざまな影
米英ソ大同盟の最後の歩み
あとがき
参考文献
解説(池上 彰)
略年表
*初版は1986年、社会思想社より刊行された(現代教養文庫)。文庫化にあたっては「歴史・人間・運命 山上正太郎歴史叙述集2」(2000年、文元社刊)所収版を底本とした。
【著者紹介】
山上正太郎 : 1919年岡山市生まれ。東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。学習院大学助教授を経て、電気通信大学名誉教授。2010年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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