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ベニシアの「おいしい」が聴きたくて

山と溪谷社

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635580458
ISBN 10 : 4635580458
Format
Books
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
梶山正 ,  

Content Description

ありがとうベニシア。あなたがいない日々に想う。病気が進行する64歳から亡くなる72歳までの8年間の最期の足跡を、夫である梶山氏がつづったエッセイ集。

目次 : 1 ベニシアを介護しながら歩んだ最期のとき―失われゆく視力に不安を抱きながら生きるベニシアとの日々(ベニシア64歳/ ベニシア67歳/ ベニシア68歳/ ベニシア69歳/ ベニシア70歳/ ベニシア71歳/ ベニシア72歳)/ 2 ベニシアの「おいしい」が聴きたくて僕は夢中で料理を作った―故郷の食べ物を囲んで、友人たちとわいわい語るのが好きだった(アイリッシュ・シチュー/ シェパーズ・パイ/ フィッシュ&チップス/ 魚介のパエリア/ サモサ/ サンデー・ロースト)

【著者紹介】
梶山正 : 写真家。1959年長崎に生まれる。1984年、24歳の時に自分を変えたいと思いインドを8ヶ月間さまよった後、暮らしていた京都岩倉の学生アパートを改造して、インドカレー屋DiDiを始める。ベニシアはDiDiの客。当時、梶山は別の女性と5年間結婚したあと離別。落ち込んでいたときに「大丈夫なの?」と訪ねてくれたベニシアと再婚。登山のことしか考えない日々が、ベニシアの影響で物の見方が少しずつ変わっていった。ベニシアがPCAと診断された2018年から本格的にケアする日々が始まる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • わか☆

    仕事でベニシアさんについて調べる機会があり、その時に病気に罹っている事を知りショックでした。古民家でハーブを育てながら生活する姿に憧れていたのです。ベニシアさんは2023年6月21日午前6時30分に亡くなられました。享年72歳。本書は旦那さんの正さんが書いており8年の介護記録になっています。日本に暮らす外国人の多くは、老後に不安を抱えているそうです。ベニシアさんは「みなさん、どうか働き過ぎないでください」と動画で話していました。きっと働きすぎて脳の病気になってしまったのだと思います。

  • hitotak

    ベニシアさんの夫である著者が、ベニシアさんを介護し看取るまでの記録。きれい事はなく、ヘルパーさんや介護施設、自分本位な義理の子供たちなどについてのモヤモヤした思いや、介護に右往左往する様子が書かれ、テレビ番組ではあまり存在感のなかった正さんの人となりがなんとなく伝わった。ベニシアさんの歩んだ軌跡を残したいという理由で書いたという事だが、本人は承諾していないし、何より著者が自身を癒すために書いた本と感じた。日本で暮らす外国人たちは、介護ケアを日本で受けることに不安があるというのはなるほどと思った。

  • pugyu

    ベニシアさんが亡くなってから出た正さんの本。普通の人の介護の記録。正さんひどいんじゃないの?と思う所もあったけど、目が悪くなり認知症のベニシアさんのお世話は、逃げ出したくなる気持ちもわかる。子供がたくさんいたとしても、実際頼りになるは状況を分かってくれる友人たち。ベニシアさんも正さんも救われたんじゃないかな。でも、もしコロナ禍じゃなかったからもっと違った過ごし方ができたんじゃないか。あのパンデミックの世界で、病院や施設の面会が制限され、寂しいまま亡くなった人がたくさんいたんだろうと思うとやるせない。

  • ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

    異国で病にたおれ、生涯を終えるということの、なんと心細いことか。言葉を話せ、配偶者も、近くに実子がいても、自分のことを自分でできなくなった時にどんなことになるか。そのたとえようのない心細さが、正さんの文章から伝わってくる。人を支えることがどんなに大切か。どんなに難しいことか。多くのことを考えさせられた。

  • シュウ

    誰にでも起こりうること。その時どうすればよかったのか、何が正解かはわからない。誰でも精一杯の時はあるもの。でもベニシアさんは終の棲家の大原と感じていた場所で看取られて、家族や友人が傍にいて幸せだったのではないかな。

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