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日本の国家主義

尾藤正英

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000259811
ISBN 10 : 4000259814
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan

Content Description

「国体」思想や尊王攘夷思想、皇国史観など、近代天皇制国家の支配イデオロギーとして猛威を振るった諸観念を、われわれは本当に克服したのだろうか。たんに間違った観念として廃棄するだけでは、また亡霊のように蘇ってくるのではないか。日本の国家主義の本質を江戸思想史からたどり直すことで見えてくる、新たな国家像へのアプローチ。

目次 : 第1部(「国体」思想の発生/ 尊王攘夷思想/ 皇国史観の成立)/ 第2部(山鹿素行の思想的転回/ 伊藤仁斎における学問と実践/ 国家主義の祖型としての徂徠/ 本居宣長における宗教と国家/ 水戸学の特質)/ 第3部(伊藤仁斎の思想における「道」/ 天皇機関説事件のトリック)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 軍縮地球市民shinshin

    「国家主義」とか「国体」という文字が目に入るが、本書は日本近世思想史の研究書。著者の遺稿論文集である。著者は近代盛んに言われた「国体」の起源は、水戸学にあるとするが、さらにその源流は荻生徂徠にあるという。徂徠は今で言うところの親中派学者との印象が強いが、その思想を詳細に検討して日本の国家主義思想の原点は徂徠にあると結論づけている。国家主義思想自体は危険なものとは一概に言えないが、伊藤博文も意図した天皇機関説が国体に反すると糾弾された昭和初期以降、日本は偏狭な国体思想に支配されていったと著者は指摘している。

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