Product Details
ISBN 10 : 4140912561
Content Description
江戸時代の「身分」は、世襲で、固定されていたといわれる。しかし実際には、自在に身分をまたぐ人々が全国に大勢いた。百姓が、ある時は裃を着て刀を差し、侍となって出仕する―周囲はそうと知りながら咎めず、お上もこれを認めている。なぜそんなことが、広く日本各地で行われていたのか?本書は、名もなき人々の言動を生き生きと再現しながら、「融通を利かせて齟齬を解消する」ことを最優先する江戸時代特有の秩序観を浮かび上がらせていく。近世日本の知られざる実態を巧みに描き出す瞠目の書!
目次 : 序章 二つの名前をもつ男/ 第1章 名前と支配と身分なるもの/ 第2章 存在を公認される壱人両名―身分と職分/ 第3章 一人で二人の百姓たち―村と百姓の両人別/ 第4章 こちらで百姓、あちらで町人―村と町をまたぐ両人別/ 第5章 士と庶を兼ねる者たち―両人別ではない二重身分/ 第6章 それですべてがうまくいく?―作法・習慣としての壱人両名/ 第7章 壊される世界―壱人両名の終焉/ 終章 壱人両名とは何だったのか
【著者紹介】
尾脇秀和 : 1983年、京都府生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、神戸大学経済経営研究所研究員、佛教大学非常勤講師。専門は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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kawa
読了日:2020/11/25
うえぽん
読了日:2024/05/08
樋口佳之
読了日:2019/06/08
きいち
読了日:2019/08/12
HMax
読了日:2020/09/05
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