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ISBN 10 : 4773817011
Content Description
天平の名僧・行基と悲劇の宰相・長屋王の、「水」にまつわる意外な絆とは?「天平十三年記」に記録された行基集団の社会事業を、熟達の河川実務家が史料と現地の状況に即して詳細に読み解く。そこから浮かび上がってきたのは、従来の定説をはるかに超える行基による開墾事業のスケールの大きさと、律令国家創成期の政権内で繰り広げられた歴史の秘められたドラマだった。
目次 : 「行基と長屋王」の時代/ 第1部 行基集団の水資源開発事業(茨田堤と堀江―仁徳天皇の治水/ 行基と狭山池/ 『行基年譜』と「天平十三年記」/ 『年譜』「年代記」と四十九院/ 良田一百万町歩開墾計画と三世一身法/ 行基集団の事業と良田一百万町歩開墾計画・三世一身法/ 行基集団の事業(和泉の地)/ 行基集団の事業(淀川中下流域の開墾)/ 猪名野開発、本願は「給孤獨園」)/ 第2部 行基と長屋王(僧尼令違反と行基集団/ 菅原寺/ 「菅原の地」、「佐紀の地」そして「佐保の地」/ 長屋王と行基集団/ 長屋王自尽/ 長屋王事変後の朝廷と行基集団)/ 行基集団の事業の位置づけ―水関連事業の系譜
【著者紹介】
尾田栄章 : 1941年福井県生まれ、奈良県育ち。京都大学大学院を修了し、1967年に建設省に入省。河川管理の目的に「河川環境の整備と保全」を加えると共に住民参加を求める平成9年河川法改正に河川局長として携わる。1998年に退官後、第3回世界水フォーラム事務局長などを歴任。また蓋をされた河川の再生を目指すNPO「渋谷川ルネッサンス」を立ち上げ、人と川との関係を広げ、深める活動に取り組む。2013年から2016年まで、東日本大震災と原発事故で被災した福島県広野町で福島県の任期付職員として勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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