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レンブラント、フェルメ-ルの時代の女性たち 女性像から読み解くオランダ風俗画の魅力

尾崎彰宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784096820261
ISBN 10 : 4096820261
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan

Content Description

レンブラント、フェルメールらに代表される17世紀オランダ風俗画を読み解き、その魅力、作品の理解・鑑賞のポイントについて解説。日常のありふれた場景に隠された、奥深い意味を探る。

【著者紹介】
尾崎彰宏 : 1955年、福井県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期退学(美学・西洋美術史専攻)。現在、東北大学大学院文学研究科教授。おもな研究テーマ:ネーデルラント美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キムチ

    知的な香りがとても好みで、社会人大学講義を聴いている様な雰囲気で読めた。西洋絵画の中でも殊の外オランダ画派が好きなせいもある。7章の語りは何れも新鮮。色々な研究家等のものを読み漁ってきたけれど、こんな切り口もあるのね。当然、レンブラント・フェルメールが中心に登場するけれど、耳にしたこともない画家も大勢登場するし、モノクロとは言え種々の絵画も紹介されて益々興味が募っていく。最終章17Cオランダの老女の社会的立場への検証が殊に面白かった。ジョルジョーネしか知らなかった老女の絵はうわぁ〜。

  • みずほ

    ★★★★☆ 図書館本。17世紀オランダ風俗画が好きだが、フェルメール・レンブラント以外の同時期の画家を取り扱った本は少なく検索して見つけた本。この本で知ったステーンの絵も割と好みかも。神話や宗教から決別し市井の人々を描いたオランダ新興市民の心意気。絵画の中の何気ない鍵や箒や鳥などの小道具にも寓意が込められていると知ると更に興味が深まる。フェルメールは手紙に関わる作品が6点もあるとか。そういえば初の生フェルメールは「手紙を書く女性」だった。絵の写真は豊富に収録されてるが、カラーが8点だけだったのが残念

  • あんこ

    卒論の参考文献として。15,16世紀ネーデルラント絵画について論じたデ·ヨングのイコノロジー解釈とはまた異なった方向からの見解。17世紀のオランダ絵画は従来の図像解釈には収まらないと思うので、こちらの方が面白く読めた。

  • 菊地

    当時の風俗・文化・価値観によってオランダ絵画を読み解く一冊。オランダ絵画鑑賞の解像度が上がるいい一冊でした。 表紙にもなっている「窓辺で手紙を読む女」なんかはこの本が出てから今までの間に背景のキューピッドが出るように補修されていたりするので、美術観・解釈・評価を含めて「美術」も動いているんだなぁ、と感じますね。

  • Mirae

    17世紀オランダの女性が家や社会とどう結びつき、それがどのように絵画に表れているか。宗教画から風俗画への変遷と、それに絡むアトリビュート解釈の注意点など、面白かった。「絵画は…現実と深くかかわりながらもなお虚構である。」

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