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大名庭園の近代

小野芳朗

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784784219094
ISBN 10 : 4784219099
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大名庭園が語られるとき、お殿様がいた近世に注目が集まるのに対し、近代はまったく忘れられてきたのではないか?ところが幕末維新を経て、明治・大正・昭和という激動の時代をくぐりぬけるあいだに、庭園自体も、その都市のなかでの位置づけも、大きな変容をとげている。そして現在流布している各庭園のイメージは、じつは近代に形作られたといってよい。こうした問題意識から、大名庭園のいまを知るために決して見落とすことができない近代の歴史を掘り起こす。

目次 : 第1部 岡山後楽園(近世の御後園/ 近代の後楽園)/ 第2部 金沢兼六園(近世の兼六園/ 近代の兼六園)/ 第3部 水戸偕楽園(近世の偕楽園/ 近代の偕楽園)/ 第4部 高松栗林公園(近世の栗林公園/ 近代の栗林公園)

【著者紹介】
小野芳朗 : 1957年生。京都大学大学院工学研究科修士課程修了。博士(工学)。京都工繊維大学大学院工芸科学研究科教授

本康宏史 : 1957年生。金沢大学大学院社会環境研究科学位取得。博士(文学)。金沢星稜大学経済学部教授

三宅拓也 : 1983年生。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形科学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。京都工芸繊維大学デザイン・建築学系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アメヲトコ

    岡山後楽園・金沢兼六園・水戸偕楽園・高松栗林公園を事例に、大名庭園の近代以降の変容を論じた一冊。これらは今は近世の庭園というイメージで語られますが、実際には近代以降少なからぬ改造がなされており、また近代都市の象徴的空間としても機能してきたことがわかります。そのうえで再度近世を装うというあたりが厄介なところ。どうでもいいですが、本多静六とか田村剛とか、ほんとあちこちに顔出しては適当なリップサービスしている印象。

  • コカブ

    現代高く評価されている日本庭園は、現存しているからこそ高く評価されている。当たり前だが、題名を見てそのことに気づいたので手に取った。この本は、岡山後楽園・金沢兼六園・水戸偕楽園・高松栗林公園から、大名庭園の近代以降の変遷を論じている。著者は、後楽園・兼六園・偕楽園は日本三大名園と呼ばれるが、これを天皇行幸があって取り上げられるようになったからだとする。そのうえで、4つの庭園の明治以後の変遷をたどって、現在の姿が近世の造園の上に近代の改修を重ねたものだと明らかにしている。

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