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野戦郵便 から読 み解 く「ふつうのドイツ兵 」 第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性 」

小野寺拓也

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634424074
ISBN 10 : 463442407X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

敗色濃厚な大戦末期にあって、なぜドイツ兵たちは戦い続けたのか―。兵士の手紙5477通からその心性に迫る、エゴ・ドキュメントの歴史学。「史料と問い」から戦争の「日常史」を学ぶ。

目次 : 序章 ナチ体制と「ふつうの人びと」/ 第1章 「ふつうのナチ」HKの場合/ 第2章 戦友意識・男らしさ/ 第3章 暴力経験・被害者意識/ 第4章 他者・自己イメージ/ 終章 イデオロギーと「主体性」

【著者紹介】
小野寺拓也 : 1975年生まれ。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • MUNEKAZ

    兵士たちが故郷へ送った手紙をもとに、「ふつうのドイツ兵」の心情にせまったエゴ・ドキュメント。ナチ・イデオロギーへの狂信や人種主義の傾倒よりかは、伝統的なスラブ人・ユダヤ人への蔑視の延長上にある意見が多く、ドイツ兵固有の「狂気」というものは見いだせない。徴兵され「本意ではない人生」を生きる兵士たちにとって、戦友は真に友人では無く、故郷を遠く離れ、極限の状況下でアトム化した「個」は、「民族」や「ドイツらしさ」へと同化を強めていく。その象徴としてヒトラーがいて、国家への服従があった。他国との比較も読みたい。

  • リュウジ

    ★3「なぜふつうの彼らは残虐になれたのか?」。その答えを得たく読んだが少し違う本だったw戦場から家族へ送った手紙から兵の心理を読み解こうとする学術書。記述や分析に素人発想の疑問を持ちつつ読んだ(「戦争とは何か」を定義せず分析できるの?とか)。知ったのは、戦場での自分は仮の姿で、戦後故郷で家族と暮らし働く自分を本当の自分として彼らは思い描いていたこと(故に敗北はNG)。ただその時その時代、ドイツ国民だった不幸。国家は常に個人の願いや思いを超越する。そして戦場では人間性よりも先に主体性をなくす。その恐ろしさ。

  • 吉田よしこ

    ★★★★☆

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