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片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ 幻冬舎文庫

小野寺史宜

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344424753
ISBN 10 : 4344424751
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

徳弥は父の急逝で若くして住職となった合コン好きの不良坊主。彼の元に、小六のとき一瞬だけ同級生だったフリーターの一時が訪ねてきた。父の遺骨を引き取るためだ。再会した二人は、かつてのマドンナ・美和の自殺にある男が絡んでいたことを知り、仕返しを企てるが…。爽快でちょっと泣ける男の純情物語。

【著者紹介】
小野寺史宜 : 1968年千葉県生まれ。法政大学卒業。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おしゃべりメガネ

    小野寺さん作品にしては、全体通して'黒'モードな作品に感じました。タイトルや装丁からは、もう少しポップな感じかなと思っていただけに、ちょっと驚きです。父の遺骨を引き取りに同級生「徳弥」が住職を務める寺に向かった「一時」。ひょんなコトから、二人して同窓会に参加するコトになり、その流れで自分達のマドンナだった「美和」の自殺に関連するコトを知るかたちに。穏やかではないその経緯に怒りが収まらない二人は、当事者に対する復讐を決行します。会話の流れ、テンポは小野寺さんならではの作風で、すらすらと読めて、楽しめました。

  • aoringo

    合コン好きの若き僧侶とかつての同級生である男のコンビ。自殺した初恋の女性のためにささやかな復讐劇を計画する。僧侶とフリーター。接点などなさそうなのに根っこの部分では繋がっていた。優しさや思いやりの気持ちはどんな人でも持っている人間の美徳だと思うけど、復讐相手であるそいつはそれを利用することを楽しみ、そして役に立つ相手かどうかで判断する嫌な奴だった。全てが終わって主人公の二人はこの町で再会できて良かったとつくづく思う。彼たちはどこか変わったはずだし、モラトリアムも終わったのだろう。

  • Ikutan

    親の都合で片見里に4ヶ月だけ暮らした一時。あずけていた父親の遺骨を取りに17年半ぶりにこの町の善徳寺を訪れる。代替わりした住職の徳弥は元同級生。合コン好きな不良坊主だ。彼に強引に連れられて参加した同窓会で一時がある秘密を耳にする。クラスのマドンナの自殺に、リーダー格の丈章が関わっているというのだ。証拠を掴んで仕返ししようと企む徳弥と一時だったが..。悪役の存在とは珍しい設定ですね。サクサクと読みやすさは変わらず。『片見里荒川コネクション』の前作ということで読んでみたが、徳弥のキャラがなかなか魅力的でした。

  • えりこんぐ

    かつての同級生が、警察署長のクズ息子のせいで自殺した。リベンジに挑むのは定住場所のない一時と、お寺の若き住職の徳弥。小野寺さんて嫌な人間を描くのも凄くお上手! 本当にね、酷い話なんだよ..自殺した女の子はいい子だし。暗くなり過ぎないのは、合コンマスターのエロ坊主・徳弥と、豪快なお母さんのおかげ。2人の会話が笑えた。小野寺作品の中で上位にくる位好きかも。【積読83】

  • イオちゃん

    「片見里荒川コネクション」にも出てくる、多美の姉の美和が自殺してしまったことの顛末とそのリベンジ!がメインの物語。なので、両方合わせて読んで面白かった。ユニーク坊主の徳弥と根無し草のように生きてきた一時。二人の中に育っていく友情が良かったな〜。ただ、美和がどうして(クズの)堀川を好きになったのか、それは疑問。グイグイ引っ張ってくれるから、ってあったけどね…う〜ん。でも、血縁を超えた人と人との結びつきは温かい。それが良かった。

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