Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• カブ

  読了日：2025/02/20

  下町荒川青春シリーズと帯にある。「ひと」「まち」に続く「いえ」。小野寺氏独特の淡々とした書き方が好き。シリーズとして読まなくてもよい。少しだけ馴染みのある登場人物に会えるのも楽しみ。悪い人が登場しないのも小野寺史宜氏らしい。読めてよかった。

• 再び読書

  読了日：2025/11/11

  最初は大河にも、傑にももやもやいていたが、終盤やっと収束を迎える。傑も色々な人に対して、ストレートに言えない性格が禍して、こちらまでもやもやが伝播してしまう。パートの女性とのトラブルも結構面倒くさい。しかし、彼なりの対応で、最後は悪しき関係から解き放たれる。徐々にではあるが、ロールプレイングゲームばりに問題が解決され、エンディングは、明るい未来が想像される。

• よっち

  読了日：2025/02/10

  社会人三年めの三上傑が気に掛ける大学生の妹・若緒。友人で妹の恋人だった大河が起こした事故以来、ぎくしゃくしている家族と友とやりきれない想いの行き先を探す物語。後遺症で左足を引きずるようになって就活に苦戦している若緒、些細なことで夫婦喧嘩を繰り返す両親、職場で対立するパート、そして何となく疎遠になってしまった友人や恋人たち。張りつめた空気が様々なところに影響を及ぼしてゆくままならない状況は分かる気がしましたが、こういう時に不安を受け止めてくれる存在がいて、いろいろと変わってゆくきっかけがあって良かったです。

• のぼる

  読了日：2025/05/10

  スーパー勤務の三上傑。小説の主人公としては珍しいくらい普通の25歳。公私ともに何かとある。飲み会で毒を吐いたり、やけ酒呑んでホームでゲロ吐いたり。でも、反省して前に進もうとするところが良いなぁ。荒川近くに住む普通の人たちのこのシリーズが、もっと続いて欲しい。

• こばゆみ

  読了日：2025/02/21

  事故で片足が不自由になった妹と、おれ。その事故の原因を作ったのが妹のｶﾚｼ兼おれの友だち。という、他人にとっては特段大きな事件ではないけれど、当事者にとっては大問題なﾄﾋﾟｯｸがとても小野寺作品らしい。そしてやはりとても良かった。平井の辺りは自分にとっても割と土地勘がある場所なので、これからも推していきたい所存。

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