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小酒井不木探偵小説選

小酒井不木

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784846004224
ISBN 10 : 4846004228
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2004
Japan

Content Description

医学者作家が夢を託した、科学と勇気を武器にする謎解きの冒険譚。奇妙奇天烈なる犯罪の真相が解剖される。乱歩以前の少年探偵ものの秀作として、知る人ぞ知るというべきシリーズが、ここに初めて全編まとめられる。

【著者紹介】
小酒井不木 : 1890(明23)年、愛知県生まれ。別名光次。筆名鳥井零水。東京帝国大学医科大学を卒業後、大学院を経て、17(大6)年、東北帝国大学助教授に就任。衛生学研究の目的で欧米に留学し、20年に帰国するが、健康不良のため退職。回復後、文筆活動をはじめ、『新青年』に評論・随筆を載せるようになった。25年から創作も発表するようになった。作品は、医学的な専門知識を活かしたものが多く、犯罪小説の色彩が強かった。また、ドイツ・北欧系の探偵小説を中心に、海外作品の翻訳紹介も行った。29(昭4)年肺炎のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 馬場胡蝶から原稿を取り戻した江戸川乱歩...

投稿日:2009/11/26 (木)

 馬場胡蝶から原稿を取り戻した江戸川乱歩は、当時「新青年」編集長であった森下雨村に原稿を送りなおす。その原稿を読んだ森下雨村は日本人による創作探偵小説としての出来の良さに衝撃を覚えると同時に、雨村自身が読んだ事のない海外の小説の翻訳ではないかとの疑いを抱き、小酒井不木原稿を確認してもらうよう依頼する。  その原稿を読んだ不木から類まれな純然たる創作であるとの太鼓判を頂きそれに自信を得た雨村は自身の編集する「新青年」に掲載を決意する。  その作品こそ日本ミステリーの古典「二銭銅貨」であった。  江戸川乱歩の生みの親ともいえる作者の作品集であり、医学博士であり、犯罪、毒薬に関する評論に造詣の深いところを見せる氏の犯罪小説から、SFの範疇にはいる作品まで、大正から昭和初期に至る当時の世相を反映した貴重なもの。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 法水

    小林少年に先立つ少年科学探偵・塚原俊夫シリーズを全篇収録。主人公は小学校を途中で辞めた12歳の天才少年。「科学」とつくだけあって、その捜査方法は科学的で、父親に作ってもらった実験室で事件の謎を解いていく。柔道三段の「お兄さん」こと大野がいわばワトソン的存在で、語り手ともなっている。中では犯人の予想はすぐについたけど、第1作の「紅色ダイヤ」が面白かった。

  • 152

    少年科学探偵俊夫くんと助手の“兄さん”の関係が微笑ましい。事務所兼実験室っていうのもツボ。読む前は子供向けの科学読み物な作品かと思っていたけれど、結構残忍な殺人事件もあったりして俊夫くんも本格的に探偵していて楽しめた。「頭蓋骨の秘密」「玉振時計の秘密」が特に好き。

  • 硯浦由咲

    小酒井不木作品は青空文庫にいっぱい入っているので、前から気になっていたけど読むのは初めて。すっごく好きだわぁ!児童向けの探偵小説である、少年科学探偵・塚原俊夫シリーズの全編をまとめた1冊。 ちょっと笑ってしまったのは、「現場の写真」での俊夫くんの、この一言。「いや、僕は近頃、新聞記事というものが、日を経るに従っていよいよ出鱈目になってゆくことを知ったので、自分に依頼されない事件には、立ち入った研究をしないことにしているよ」。新聞記事をどんどん出鱈目にしている責任の一端は、間違いなく俊夫くんにあるやろ

  • 来古

    類似性を指摘されたことにより中絶となった作品も収録した完全版。指摘された先行作品「空中殺人団」(パウル・ローゼンハイン)も特別収録。

  • Hisashi Tokunaga

    「大田文学ってどう」;「闇夜の格闘」に大田区(戦前だから大森区)がステージとして出て来る。都心から車で走った少年科学探偵塚原俊夫君、大森の△△の畑中に西洋造り一軒家に着いた。余りにも遠かったとの感想だ。で、この西洋館に夜分五六人の男が集まって化学実験のようなことをすするとの情報を近所から得た。品川署に連絡をして角袖巡査に見張りを依頼する。(この頃は大森署はなかったのか?)⇒本作品に大田区がちょっと出て来る事で全作品を読むことになったが、図らずも昭和初期の青少年のワクワク感を知ることが出来たように思う。

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