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里見〔トン〕伝 「馬鹿正直」の人生

小谷野敦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120039980
ISBN 10 : 4120039986
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2008
Japan

Content Description

明治・大正・昭和の文学界を悠然と歩み去った大作家、初の本格的の評伝。文士仲間に重症の正直病患者といわれ、世渡りが下手だった、里見。嘘いつわりが嫌いな里見の「正直病」に共感した著者が綴る1冊。

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962年生まれ。本名読み、あつし。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学助教授などを経て、文筆業。おもな著書に、『聖母のいない国』(青土社、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Ted

    '08年12月刊。△有島武郎・生馬の弟で志賀直哉や武者小路の親友だった作家の評伝。いい作品を書いているのに今では殆ど顧みられない作家の掘り起こしと、正直の上に二字がつくほどの生き方が自分と似ているのに共感したのが執筆の動機とのこと。クロニクルの羅列ということもあるが、やはりあまり有名でない作家の評伝は読んでも面白くない。忘れ去られた者をいくらリバイバルしようと抗っても、忘れ去られる運命に抗することはできないのだと思う。恐らく今後も再評価されることはないだろう。「死者は死者をして葬らしめよ」で十分なのだ。

  • kokada_jnet

    94歳の長命を保った里見の人生を丹念に描いて、明治・大正・昭和を通しての文学史・文化史としての面白さはあるが。同著者の谷崎伝、久米伝と比較すると、里見トンという人物に、最後まで興味がわかなくて、困ってしまった。

  • Gen Kato

    里見ク、読んだことないのにおもしろく読んでしまった(有島『或る女』は好きですが)。小谷野氏の評伝はすごくいいです。版元さんは続けて出してほしい。

  • えんだーまん

     美術評論家の福島繁太郎さんを 福島繁太郎(画家) と書いている箇所があった。

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