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退屈論

小谷野敦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309408712
ISBN 10 : 4309408710
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2007
Japan

Content Description

脳が進化したとき、人類は「退屈」に目覚めた。そして、孤独や不安などの悩みもまた生まれた。子育てやセックスも退屈しのぎにすぎない―壮大な構想のもとに、人類最強の敵「退屈」について考える。本当に恐ろしい退屈は、大人になってから訪れる。人生の意味を見失いかけた者に光を投げかける名著。

目次 : 第1章 「退屈」の諸相/ 第2章 祭儀論・遊戯論への疑問/ 第3章 哲学、人類学からのアプローチ/ 第4章 霊長類学からの挑戦/ 第5章 「関心がある」とはどういうことか/ 第6章 文学と退屈/ 第7章 唯退屈論の構想―恋愛と宗教/ 第8章 戦争と平和と退屈/ 第9章 理性の過ちは理性によって乗り越えられる

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962年、茨城県生まれ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。現在、東京大学非常勤講師。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アナクマ

    「飽きないか?」の殺し文句で始まる、物知りおじさんが退屈について呟く「さほど斬新な解決策を提示しない」エッセイ。◉8章_戦争と平和。…理性に従えば平和は守られるが退屈に耐えねばならない。…飛行機乗りまくって文明の害悪とエコを説くやつ笑止千万。…マジェランが世界一周したら隅々まで知り尽くしたくなった西洋。…いじめは一種の遊びでありホイジンガやカイヨワはその陰湿を見なかった。など、とりとめのない羅列。ただ、やたらと色々な引用があるので退屈しない。もちろん國分功一郎の『ヒマタイ』と並べてみても面白いと思う。

  • harass

     退屈をいかに克服することが人類の営みの中心ではないかという仮説を掲げる。性愛や結婚育児遊びなど様々な視点から論じていく。知的エッセイ。興味深い知識や視点を様々な参考文献より持ってきている。ちょっと取り留めがない気がしなくはない。この文庫本一冊だけで論じるスケールの内容ではないのではと。中途半端に感じるが、もしかしたら思いつきだけでここまで論じれるのかなと勘ぐった。個人的に唸る部分もあり退屈はしなかった。

  • ネムル

    文学・哲学・人類学等々等々とあまりに拙速に大量の知識が参照されるため、論の流れをしばしば見失うが、たしかに面白い。というか、真っ当とも穏当もいえるオチに対してどれだけ迂遠して近づけるかが、そのまま暇潰しへの例解になっているところが興味深いともいえる。

  • 脳疣沼

    森田療法に対する疑問点は著者と共有する部分があって、自分も疑問を感じて悩んだことがある。私は入院経験があるのだが、ベッドの上で天井を見上げながら、ただただ傷が癒えるのを待つ日々はとても退屈で苦しかった思い出がある。治療の痛みよりも、退屈との格闘の方が大変だった。独房に閉じ込めるという罰も退屈による苦痛を味わせるものであって、人間にとって退屈というものがいかに難題であるかがわかる。本書はそんな退屈についての鋭い考察に満ち溢れ、戦争のない退屈な世界の考察など、思っていてもなかなか書けないことも書いてある。

  • 貧家ピー

    恋愛・性が退屈しのぎで生まれたとか、恋愛については小谷野敦という感じ。タイで読み終わったので、ASEAN諸国の勢いに比べて、日本が衰退しているのではなく、日本人が退屈しているのかも、と思ったり。岸田秀との「唯幻論」に関する往復書簡は読んでみたい。

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