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美人好きは罪悪か?

小谷野敦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480064929
ISBN 10 : 4480064923
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2009
Japan

Content Description

男同士の美人談義は、いつの世も熱く語られる。果たして美人好きは罪悪なのか。小説のヒロイン、ロリコンや萌え、髪型やヌード、歴史上の美人など様々な観点から、新しい「美人論」を展開する。

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990‐92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。文芸批評、小説、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Ted

    '09年6月刊。△総じて書き散らかして急いで纏めた感じのするエッセー。「第7章 歴史のなかの美人」だけ急に難解になったりして、文体も内容も斑のある構成になっている。美人に対する著者の並々ならぬ拘りは分ったが、著者がいうところの美人は私には全然美人とは思えなかった。仮に「美人と結婚」して著者の願望が叶ったと仮定して、その後の人生での容貌の衰えはどう受容するつもりなのだろうか。東大総長森亘の式辞の軽薄さに仰天したとあるが、本書のような内容を堂々と本にする自分を「インテリ」と規定する著者の自意識もどうかと思う。

  • オールド・ボリシェビク

    2009年の刊行。今ほど、ルッキズムへの風当たりも強くなかったころだからゆえのタイトルではあるが、著者自身は全く美人好きは罪悪ではないと思っているところからのスタートだから面白いね。まあ、飲み屋でインテリオヤジが管を巻いている感も無きにしも非ずだが、著者は酒を飲まない。「美人」というものの定義が難しいところ、そして個人の好みという要素が強いところにこの種の論議の困難さはある。

  • Moriya Mononobeno

    小谷野敦の前作の日本文化論が面白かったので読んだのだが今回はそれほど面白くなかった。やはり、美人の定義が難しい。美人は一生美人の人もいるし、途中で美人でなくなる人もいる。また、小さい時は不美人でも40過ぎて美人になる人もいる。それに男には美人と思われても女には美人と思われない人もいるし、実は美人の定義は流動的なので美人好きは罪悪かというテーマそのものが成り立たないと思う。かえって作者が美人と思った人についてなぜ美人と思うのかと解説した美人論ほうがすっきりすると思う。

  • kokada_jnet

    猫猫先生のいつものスタイルの、「お題」(今回は美人論)を決めておいて、それに関連する、自身の「世間の常識」に反対する独自の論の展開や、他の論者への攻撃などがまざった本。元が雑誌の連載なので、話題が飛び飛びだが、猫猫節は健在なり。

  • みさ

    女好きのインテリおじさんが、居酒屋で語っている印象です。専門的な切り口を期待してたけれど、独断と偏見のエッセイでした。でも著者の知識の豊富さで、楽しく読む事ができます。私は近代の文学作家の恋愛事情が面白かったです。テレビで見かける芸能人の名前も挙げられるので、退屈しない事間違いなし。

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