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司馬遼太郎と考える幕末・維新

小谷野敦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784584125724
ISBN 10 : 4584125724
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan

Content Description

明治維新とは攘夷をやると思わせて、討幕を行った詐欺である!難解な幕末・維新を司馬小説を通して再考する!

目次 : 司馬遼太郎から学んだこと「言いすぎてはいけない」/ 私の司馬遼太郎/ 幕末と「攘夷」/ 攘夷を掲げて維新をやり攘夷をやらなかった詐欺/ 西郷隆盛は偉人か?/ 『坂の上の雲』より、『ポーツマスの旗』/ 『胡蝶の夢』と司馬凌海―あるお伽噺/ 江藤新平と乃木希典/ 明治維新型だった太閤秀吉/ 中国が舞台の司馬作品/ 司馬における女性/ 司馬を愛する作家たち/ 「歴史小説」の終わり―小説やドラマの宿命/ 思い出

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962(昭和37)年生まれ。作家・比較文学者。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 望月衣塑子そっくりおじさん・寺

    司馬遼太郎の幕末明治物についての本。たのく読了。確かに時代は尊皇攘夷である。余談になるが、司馬遼太郎の『燃えよ剣』を読むと、子母澤寛が『新撰組始末記』で書いた通りには書いていない。私の記憶が正しければ、美男だった土方歳三や原田左之助をハンサムにしていない。ヒラメ顔だった沖田総司を美男に書いている。丸顔だった山南敬助を頬のこけた陰気な男に描写している。子母澤寛の新撰組物には実録に見せかけた創作が多いと言われ、近年の研究家に暴かれているが、司馬はそれを執筆の段階で見抜いていたのではないかと思えてならない。

  • ふみあき

    『坂の上の雲』について、著者は「ドラマも、私にはあまり面白くなかった」と言っているが同感で、主人公の秋山兄弟がきまじめすぎて、わたしには魅力を感じられなかった(むしろ二人が出ていないシーケンスが興味深かった)。

  • てつ

    筆者は同級生。多少ではあるが関わったことがある。自伝には私のことも比較的好意的に書いてくれている。そんな縁で何冊か氏の著作をよんでいる。この本は幕末から明治の知識がないと読み込めない。自分には知識が足りず、理解できないことも多かった。共感できることも少なくないのだが。

  • 金吾

    スローガンと実態は全く異なることは空気に支配されやすい日本においては多々ある話であり、尊王攘夷もその一つなのだろうなと思います。一番よかったのは年表であり、ある時期の多作ぶりに超人だと感じました。全体としては司馬遼太郎さんに寄りかかった一冊でした。

  • kokada_jnet

    司馬遼太郎の小説の問題点を、猫猫先生らしく、細かく指摘していく一冊。『胡蝶の夢』での、主人公・司馬凌海の、天使みたいな描きかたは、自分も非常に気になっていた。江藤新平を主人公にした「歳月」が、いい作品であることも、同感。

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