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ひとり死 時代の死生観 「一人称の死」とどう向き合うか 朝日選書

小谷みどり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022631404
ISBN 10 : 4022631406
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ひとり死」の時代になりつつある今、お葬式やお墓は簡素化が進む。かつて三世代同居が当たり前だった時代には高齢者の介護や看取りは家族の役割だったが、高齢単身者・高齢夫婦世帯が増えるにつれ、外部サービス化が進んでいった。同時に、非婚化、核家族化、家族関係の希薄化などにより、孤立死への恐怖・不安を感じやすい時代に―。本書は、死生学研究者である著者が、自身が実施した「死」に関する意識調査の結果などを分析しながら現代社会の「死」の捉え方を浮き彫りにしていく。大切な人を喪う「二人称の死」と「一人称の死」にある意識のギャップを指摘し、家族がいなくても不安なく死ねる「死の社会化」が必要と訴える。「死が怖い」「死生観を持つにはどうしたらいいか?」と不安を訴える人たちに向け、「一人称の死」との向き合い方を考えていく一助となる一冊。

目次 : 序章 私が死生学の研究をはじめて/ 第1章 急速に進んだ「死」をめぐる社会の変化(高齢化と家族の変化/ お葬式の変化/ お墓の変化)/ 第2章 〈ひとり死〉時代と健康長寿の先(理想の死に方/ 孤立死の現状/ 「逝ったもの勝ち」の社会/ 健康寿命という手段/ 私が経験した夫の急逝)/ 第3章 死を考える4つの観点と死後のイメージ(生物学的な死/ 法律的な死/ 文化的な死/ 社会的な死/ 死んだらどうなるのか)/ 第4章 二人称の死 身近な人の死をどう受け入れるか(二人称の死と三人称の死の間/ 死別から立ち直るまでの12段階のプロセス/ 配偶者と死別した人たちの生き方/ 配偶者以外の大切な人の死)/ 第5章 一人称の死と〈ひとり死〉不安の軽減(死のポルノグラフィー化/ 余命を周りの人に知らせること/ 死ぬまでにやりたいことリスト/ 死の恐怖にある8つの次元/ 自分の死より大切な人の死が怖い/ 家族がいなくても死ねる「死の社会化」)

【著者紹介】
小谷みどり : 1969年大阪生まれ。奈良女子大学大学院修了。博士(人間科学)。第一生命経済研究所主席研究員を経て2019年よりシニア生活文化研究所代表理事。専門は死生学、生活設計論、葬送関連。大学で講師・客員教授を務めるほか、「終活」に関する講演多数。11年に夫を突然死で亡くしており、立教セカンドステージ大学では配偶者に先立たれた受講生と「没イチ会」を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • young

    夫の突然死を経験した研究者の死に関するお話。様々な視点から死について書いており、日々をもっと真剣に生きたいなぁ、と思うようになったし、家族の死を経験している人への接し方についても再考されるものとなった。誰しもがいつか向き合うもの。真剣に考えたい。 葬式なんて儀式的だなと毛嫌いしていたところはあったが、グリーフケアとして、とても大事であることを改めて知った。 この20年間、男性の寿命延伸に伴い、妻に先立たれる人の数が増えている。これからは男性も妻との死別リスクを考えておかねばならない。

  • すうさん

    「死生観」とは「いかに生きるか」考えることだが「生死観」とは生に重きを置いて死を考えることらしい。本書は終活論という生死観の本なのだろう。死亡年齢の高齢化、葬式や墓の簡素化、家族関係の希薄化の中で私たちは生きている。いままでの価値観や常識も大きく変化している中での死生観。人は結局一人で死んでいくことに間違いないだろうが、私は年齢とともに自分の死より大切な人との別れのほうが恐怖になってきている。私の人生の終活とは沢山の「老い」を学びながら自分以外の死を体験し、やがて自分の死も体験して終わることだろう。

  • yuuguren

    現代日本の「死」を取り巻く環境を、高齢者の家族状況から葬式、墓などを含めて全体的に具体的データを挙げてわかりやすく解説している。著者の死生観は一貫しており「今を一生懸命に生きることで死が輝く」というものだ。なかなかそこまでの境地に行きつけないが、参考になる考えだと思う。

  • 朔ママ

    ⭐️⭐️⭐️⭐️

  • 2138

    身近な死を迎え入れる、自らの死を迎え入れる事についての周辺の話と著者の体験を交えての本。死が社会化すれば不安は軽減され、後を誰に託す等の懸念もなくなり安心して今を生きることができるという提言にはうなづけるものがある。

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