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放射能とナショナリズム(仮)フィギュール彩

小菅信子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779170102
ISBN 10 : 4779170109
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

政府や東電、学者に対する強い不信と、マスメディアや論壇の機能不全により、いま日本を“不信の連鎖”が覆いつくそうとしている。原発推進派のレッテル貼り、反原発美談、原子力をめぐる「安全神話」から「危険神話」への単純なシフト。「安心神話」への逃避。これは、原子力の神話化がより強化されただけではないのか?いま日本を呪縛する「放射能による不信の連鎖」を断ち切るための提案とは。深い思索の旅に誘う本。

目次 : 序章 「唯一の被爆国」で起きた原発事故(一周忌/ 「御用学者」狩り ほか)/ 第1章 被災地を歩く(災害救援物資とともに/ 人間性の尊厳とは ほか)/ 第2章 福島とフクシマのあいだ(「原爆が多くの人命救ひしとふ論理は大国ゆゑに通らん」/ 「迅速かつ完全なる壊滅」―長崎への原爆投下と投下直後の状況、初期医療救護 ほか)/ 終章 プロメテウスなどいない(「落ち着いて善く考え、協同して静かに秩序を立て、地味の仕事をする」/ フクシマが隠すもの ほか)

【著者紹介】
小菅信子 : 1960年東京都生まれ。山梨学院大学法学部政治行政学科教授。専門は近現代史、国際関係論、平和研究。上智大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。ケンブリッジ大学国際研究センター客員研究員を経て現職。戦争と人道、戦後・植民地支配後の平和構築と和解を巡る問題に取り組む。震災直後から福島へ通い、支援物資を届けたり人々の声に耳を傾ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 恒々

    対立構造になりやすい原発や核兵器、平和、差別の構造について説明がなされる。深堀した分析的な解説は少ないが、体験に基づく核心をえた説明かもしれない。現象を科学的に捉えることの重要性や、差別に潜む恐怖心の商品化・マスメディアの功罪など、最近のコロナ対応で類似の現象が起こっていると思う。それらは人間の性で、この先も変わらないのか。 原爆投下時の悲惨な様子が紹介され、ありありと当時が感じられた。未知の危機に対峙し、行動した方々に、列車運行を指示した方に、全力でイイネを。自分ならその状況で同じ判断ができないだろう。

  • hippos

    3.11の原発事故を著者の専門(らしい)原爆投下とその後に結びつけて論じているのだけど、こじつけ過ぎじゃないかなと感じた。素直に「原爆投下と戦後和解」について書いたほうが良かったと思う。 焦点がはっきりせず読みにくい文章で好きになれなかったけれど「迅速かつ完全なる壊滅」の章は読んで良かった。

  • hata2

    現在進行形の放射能による差別の考察よりも、著者のご専門の原爆投下における戦後和解の方が興味深い。

  • 秋津

    「藁をもすがりたい人を、藁などにすがらせてはならない」(はじめに)。「「フクシマ」という他者表象は、TEPCO 1Fから供給される電力にもっとも恩恵を得ていたはずの「東京」が、みずからの罪悪感や受益者としての恥辱を忘却し、福島で生きる人びとにそれらを転嫁し、福島をエネルギー植民地から反原発の聖地として再植民地化して支配するための名づけ直しだったと私は思う」(終章)。以上!

  • JIVAN

    戦火を交えた当事国間の和解問題を通じて風評被害という名の差別との向き合い方を考える。差別やデマを振りまく奴は論外だけど、第三者が”善き第三者”とならないと。 タイトルがちょっと煽っている感出ているので、なんとかならないかな。

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