Product Details
ISBN 10 : 4846106195
Content Description
超高齢社会入りを目前に、今、日本の医療が大きく揺れている。国は急にジェネリック医薬品の使用促進キャンペーンを始め、健康増進法を作って「喫煙習慣は病気だ」とまで言い出した。さらに、医師の卒後臨床研修を必修化して全人医療のできる医師づくりを唱える一方、「尊厳死」の基準づくりに乗り出したり、看護師や介護福祉士を海外から受け入れだした。どれもこれも、医療費削減や高齢社会へのシフト転換が背景にある。本書は、そんな医療現場とその周辺の問題に敢然と踏み込み、丁寧な取材を通してそれぞれの課題を鋭くあぶりだしていく。
目次 : 第1部 問われる医療の在り方(病院ランキングの波紋/ 正念場を迎えた生殖補助医療/ お寒い、医療者のたばこ事情/ 足踏みつづくジェネリック医薬品/ 再燃する延命治療中止の法制化論議)/ 第2部 揺れる医療システム(もう一つの「混合診療」論議/ 臨床研修必修化の戸惑いと不安/ 「労働開国」迎える看護と介護/ 薬学教育六年制、混沌たるスタート)/ 第3部 後手、後手の厚生行政(高まる新型インフルエンザ発生の脅威/ 広がるアスベスト汚染への不安/ 子供の事故防止は情報の共有から)
【著者紹介】
小笠原信之著 : 新聞記者を経てフリージャーナリスト。1947年、東京都生まれ。北海道大学法学部卒業。医療・生命、環境、原子力、労働、アイヌ差別などの問題に関心をもち、著述活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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