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地方の論理 岩波新書

小磯修二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318552
ISBN 10 : 4004318556
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

霞が関の官僚から北海道の地方大学に身を投じ、日本のみならず、世界の辺境の地の課題解決をも請け負ってきた著者が、自らの実践活動から得られた気づきや、地方活性化のためのヒントを語る。「中央の発想」にとらわれない、地方から生まれた新たな発想やユニークな取り組みの数々を紹介する。

目次 : 第1章 健全な国のかたちを目指して―コロナの教訓、一極集中のリスク(コロナ危機の教訓から―壮大な社会実験/ ゆがむ国土―集中による格差拡大と若者の偏在/ 分散型、分権型の国づくり―地方の力を活かす)/ 第2章 辺境からの発想―ハンディをエネルギーに(地元不在の北方領土交渉―地方の知恵と経験を活かす領土交渉を/ 沖縄戦略―基地問題と独自の地域政策/ 中央アジアの試練―辺境が輝くために)/ 第3章 共生の思想―独占と排除を超えて(コモンズ―排除から共生へ/ 地方に根づく共生の知恵―コモンズの展開/ 外国人との共生―多文化を力に、ニセコ地域の経験)/ 第4章 連帯のダイナミズム―つながりと信頼が生み出す力(生活保護から自立へ―釧路市発の自立支援策/ 地方文化の発信―デジタル書籍から広がる連帯の輪/ ブラックアウトの教訓―最適な分散へ)

【著者紹介】
小磯修二 : 1948年生。北海道大学公共政策大学院客員教授。北海道観光振興機構会長。地域研究工房代表理事。地域政策プランナー。京都大学法学部卒業。北海道開発庁、国土庁、釧路公立大学学長、北海道大学特任教授等を経て、2020年から現職。専門は地域開発政策、地域経済。途上国等での国際協力活動にも長く従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    著者は国土交通省系の官僚で北海道開発庁で長く仕事をした後、釧路公立大学の立ち上げに関わり、学長まで務めたとのこと。その後もいろいろな地方創生の仕事をしているようだが、基本的に国土開発に対しては肯定的な立場。例えば苫東の環境コモンズの話は興味深かったが、肝心の新全総以来の開発については第3セクターが潰れたと書く以外何もなし。ご自分が関わった仕事だろうから悪くは書けないのかもしれないが。全体に「私が○○をつとめた」という話が多くて鼻についた。興味深い話もあるのだが、期待していた内容とは違った。

  • まると

    東京一極集中の弊害は何十年も前から言われてきたことだが、改善されることなく、国(霞が関)は全くの無策だった。その問題点をデータ的にもつまびらかにした上で、中央では気づきにくく、地方にいるからこそ生まれてくる豊かな発想と、問題解決の処方箋を垣間見させてくれる良書です。北海道や沖縄などの実例は、実際に地方に身を置き、地元住民らと交流しながら地道に研究と実践を重ねてきたからこその説得力があります。中央官僚を辞して「辺境」の大学に身を置き、地方から物事を考えるという著者の生き方、研究の方法論にも共感が持てました。

  • おせきはん

    公務員、研究者として北海道を中心に地域の課題に向き合ってきた経験を踏まえ、地域政策の方向性を論じています。地域の人々と地域をつくりあげてきた経験に基づく論考は説得力がありました。釧路市で始まった生活保護の自立支援策は初めて知りましたが、地域だからこそ実現できる、当事者に寄り添った良い施策だと思いました。

  • 大先生

    著者が仕事で関わった「地方(一部国外を含む)」の取組み等について自らの経験をベースに紹介した本です。正直、固有名詞等が多くて少し読みにくい(汗)。理念としては、@分散・分権型国家、A共生・コモンズの重視を提唱しています。北方領土問題についてのオーランド的解決(=非武装軍事中立地域化)、フィンランドの万人権(=日本の入会権に近いけど、もっと広く一般的)などはかなり興味深い。著者は釧路公立大学の元学長ということで、生活保護以外に、もっと釧路について言及されているかと期待したのですが…そこがちょっと残念でした。

  • ナン

    規模、効率性などの物差しで北海道が東京と競争しても勝てないので、ただ中央が決める基準に従うだけでなく、それらとは違う「地方の論理」を持つ重要性を多くの事例から学ぶことができた。観光を始め、コロナは北海道にも大きなダメージを与えているが、東京とは異なる論理、価値観を持つきっかけにしたい。

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