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ISBN 10 : 4065322154
Content Description
古くから日本に続く天皇家の統治の術、それが帝王学である。古くは軍事的才能、中世においては学芸や儒学への関心、近代においては儒学と洋学の素養など、そのあり方は時代とともに変化してきたが、天皇家が連綿と続く傍らには常に帝王学が、そしてそれを涵養する教育システムが存在した。歴史をひもとく中で分かるのは、帝王学が世相や権力のあり方をよく反映した写し鏡であることだ―武家政権の時代には平和的に宮廷文化を継承し、戦前には立憲君主としての統治能力として発揮されてきたように。逆に言えば現在の天皇家の帝王学からは、現在の、そして未来の日本の姿がよく見えてくるのである。
目次 : 第1章 前近代の天皇の「学び」と「たしなみ」/ 第2章 幕末最後の天皇・孝明天皇/ 第3章 明治天皇の学びと人脈/ 第4章 健康と道徳が優先された大正天皇/ 第5章 「帝王」と「象徴」の2つの時代を生きた昭和天皇/ 第6章 「象徴」としてのあるべき姿を求めた平成の天皇/ 第7章 令和の天皇の摸索と皇嗣家の迷走
【著者紹介】
小田部雄次 : 1952年東京生まれ。85年立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得。立教大学非常勤講師などを経て、静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史が専門で、華族や皇族をテーマに多くの研究成果を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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