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天皇家の帝王学 星海社新書

小田部雄次

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065322154
ISBN 10 : 4065322154
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan

Content Description

古くから日本に続く天皇家の統治の術、それが帝王学である。古くは軍事的才能、中世においては学芸や儒学への関心、近代においては儒学と洋学の素養など、そのあり方は時代とともに変化してきたが、天皇家が連綿と続く傍らには常に帝王学が、そしてそれを涵養する教育システムが存在した。歴史をひもとく中で分かるのは、帝王学が世相や権力のあり方をよく反映した写し鏡であることだ―武家政権の時代には平和的に宮廷文化を継承し、戦前には立憲君主としての統治能力として発揮されてきたように。逆に言えば現在の天皇家の帝王学からは、現在の、そして未来の日本の姿がよく見えてくるのである。

目次 : 第1章 前近代の天皇の「学び」と「たしなみ」/ 第2章 幕末最後の天皇・孝明天皇/ 第3章 明治天皇の学びと人脈/ 第4章 健康と道徳が優先された大正天皇/ 第5章 「帝王」と「象徴」の2つの時代を生きた昭和天皇/ 第6章 「象徴」としてのあるべき姿を求めた平成の天皇/ 第7章 令和の天皇の摸索と皇嗣家の迷走

【著者紹介】
小田部雄次 : 1952年東京生まれ。85年立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得。立教大学非常勤講師などを経て、静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史が専門で、華族や皇族をテーマに多くの研究成果を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    ▼著者は皇室制度に詳しい歴史学者▼帝王学とは、皇嗣が将来天皇となるために幼少のころから身に着ける学問と教養の事。時代によって内容や教育のシステムが違う。著者はその歴史を物語る。▼記紀の時代から悠仁さまに至るまでの長い歴史を扱っている。昭和以降の事は同じ著者による『皇室と学問』に詳しい。明治直前までの教育担当者は親戚が多く、似た名前の人々が登場が多い。読みにくければ、明治時代以降の部分だけを読んでみてもいいかもしれない。▼特に昭和、平成、令和の3代天皇が受けた教育内容の違いに差が大きいと感じ興味深く読んだ。

  • 数之助

    天皇がどのような教育を受けてきたかを通じ、我が国の近現代が見えてくる。

  • 志村真幸

     『皇室と学問』の続編。  歴代の天皇たちが受けた教育と、その成果がいかに発揮されたかを通覧した一冊だ。  昭和天皇が中心となっており、幼少期からの教育システムの整備、教師陣、学友たち、即位後の発言に滲み出た学問の成果が紹介されている。かなり詳細なところまで立ち入って書かれているのが貴重。  前近代の歴代天皇についてもひととおり。ただ、羅列的なものに留まる。  明治天皇、大正天皇、平成の天皇、令和の天皇については、ざっと述べられている程度。  調べて分かった事実を並べた印象で、全体的な見通しには乏しい。

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