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後宮の薬師 2(仮)平安なぞとき診療日記 Php文芸文庫

小田菜摘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569902180
ISBN 10 : 4569902189
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
June/2022
Japan

Content Description

博多の唐坊で、胡人の父から医術を学んだ娘・瑞蓮が京の都へ来て一ヶ月。女医(薬師)として、後宮の姫たちから信頼を得た瑞蓮は、難病や女性ならではの病、悩みに応えるべく奔走する。姫や女房たちの関心は、誰が次期東宮の子を産むのかということ。そんななか、帥の宮の妃から不妊の相談を受けた瑞蓮、そして共に働く若き医官・樹雨は…。後宮を舞台にした平安お仕事ミステリー第二弾。

【著者紹介】
小田菜摘 : 埼玉県出身。沖原朋美名義で、2003年度ノベル大賞・読者大賞を受賞。数々の平安物を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 坂城 弥生

    不妊はいつの世も女性を苦しめてきたんだなぁと。

  • はなりん

    シリーズ2巻。呪いや加持祈祷が当たり前に信じられている平安時代で、異国の血を引き医術を学んだ瑞蓮が宮廷医官に成り立ての樹雨とまだ学生の阿部晴明達と病や未病の貴族達と向き合っていく。樹雨がいい感じに成長してきて、晴明もいい所で絡んできて楽しい。大きな事件があるわけではないですが、この時代の医術に対するあり様がわかって興味深い。東宮がこちら寄りになったので、次は主上かしら?

  • らび

    当時の医学は東洋医学で片付けられないと呪詛が当たり前に考えられていた。いつの時で有れ帯状疱疹や面皰、婦人病等こじつければ何とでも判断されてしまう。この時代の思考として驚いたのは「子供が出来ないのは女性のせいだけとはいえない」つまり男性の不妊もあると言っている。今でいう女医さんである瑞漣の発想の転換、中々見事なものです。当たり前だけど今とは違う知識が大きなウェートを占めている。まさに謎解きの診療です。

  • がんも

    シリーズ第2弾、この時代のお医者さんは大変です、顔色・脈・症状から何の病か推察して薬を処方しないといけないんだから、そして手に負えないことは呪詛だなんだと、今でも大変な妊娠・出産、この時代は今以上に命懸けの事なのに、子が出来ないことを責められ、男の子を産めと迫られる、いつの世も女性は生きにくい世の中と言うことか……続きが楽しみなシリーズ。

  • よっち

    博多の唐坊で胡人の父から医術を学んだ娘・瑞蓮が京へ来て一ヶ月。難病や女性ならではの病、悩みに応えるべく奔走する彼女が帥の宮の妃・大姫から不妊の相談を受ける第二弾。最初は御所に馴染めなかった瑞蓮に道を示してくれた施薬院の医官・丹波、陰陽寮の学生で彼女を慕う安倍晴明。誰が次期東宮の子を産むのかが姫や女房たちの最大の関心事という状況で不妊問題に取り組む展開で、冷静に状況を見極めて対処しながら、問題の本質から目をそらさずに、身分にも忖度せず言うべき相手にはしっかり言ってみせる彼女のありようがなかなか印象的でした。

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