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芭蕉の風景 下

小澤實

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863102439
ISBN 10 : 4863102437
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小澤實 ,  

Content Description

21世紀の日本に芭蕉を訪ね歩いた20年、ここに完結。いよいよ円熟する芭蕉の俳諧、旅もクライマックスの「おくのほそ道」から終焉の地、大阪へ。2000年から約20年にわたり、狂おしいほどの熱情で芭蕉の旅を追いかけた俳人・小澤實のライフワーク。句集未収録の約240句を収録。

目次 : 第5章 おくのほそ道(鮎の子のしら魚送る別哉/ 行春や鳥啼魚の目は泪/ 糸遊に結つきたる煙哉 ほか)/ 第6章 上方漂泊の頃(うきわれをさびしがらせよ秋の寺/ たふとさにみなおしあひぬ御遷宮/ 硯かと拾ふやくぼき石の露 ほか)/ 第7章 晩年の世界(麦の穂を便につかむ別かな/ どむみりとあふちや雨の花曇/ さみだれの空吹おとせ大井川 ほか)

【著者紹介】
小澤實 : 昭和31年、長野市生まれ。昭和59年、成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。15年間の「鷹」編集長を経て、平成12年4月、俳句雑誌「澤」を創刊、主宰。平成10年、第二句集『立像』で第21回俳人協会新人賞受賞。平成18年、第三句集『瞬間』によって、第57回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。平成20年、『俳句のはじまる場所』(3冊ともに角川書店)で第22回俳人協会評論賞受賞。俳人協会常務理事、讀賣新聞・東京新聞などの俳壇選者、角川俳句賞選考委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    下巻は「おくのほそ道」「上方漂泊の頃」「晩年の世界」まで116句。東北・関東・関西・中部と、句が詠まれた場所をすべて訪れているのはすごい。芭蕉は晩年、四国・九州への旅も構想にはあったらしい。もし旅に出ていたら、どんな句を詠んだのだろうか。芭蕉は歌枕探訪の目的で旅をした。芭蕉が影響を受けた芸術家は、歌人西行、連歌師宗祇、画家雪舟、茶人利休であった。また武士として木曾義仲と義経を好み、近江の義仲寺に義仲の墓のすぐ近くに芭蕉の墓がある程。この本をガイドに芭蕉ゆかりの地を訪ねて、その場所で再び読んでみたくなる。

  • KAZOO

    下巻では「おくのほそ道」「上方漂泊の頃」「晩年の世界」ということでかなり見たことがある俳句が解説されています。おくのほそ道では最初の句「行く春や鳥啼魚の目は泪」が置き換えられた句であることを初めて知りました。「鮎の子のしら魚送る別哉」が実際の句であったようです。このように様々なところでこの著者の見識が発揮されています。「おくのほそ道」で詠まれている曾良の句は収められていません。それにしても芭蕉の足跡をここまで訪ねてご自分の俳句を詠んでおられるのは大したものだと感じました。名著です。

  • かふ

    『おくのほそ道』。歌枕というのは本来その土地に行かずともイメージする本歌取りの手法なのだが、芭蕉はあえてその歌枕を訪ねる旅をしているのである。その理由もいろいろあるが同行した曽良によるとそれは「黄泉の道」であったとするのだ。つまりすでに滅んでしまった武士時代や貴族たちの亡骸を追善供養する旅でもあった。芭蕉はそうした目に見えないものの姿を詠むシャーマンの姿を彷彿させる。それは象潟を詠む句はすでに象潟は喪失された場所なのだが古代詩(漢詩の楚辞)に思いを馳せる。さらに遊行柳に西行の姿を見たりする。

  • hasegawa noboru

    ざっと数えて芭蕉の句上下巻合わせて209句。必ずその句のゆかりの地を訪ね、現代俳人として自ら句を詠んで締める。スゴイの一言。「な良には古き仏達」を解説した著者自身の言葉をあてはめよう。<なんという粘り強い執着であることか。>★チョー名句「荒海や佐渡によこたふ天河」<「造化・自然」を生みだす造物主の、銀河を横たえようとする大いなる手を幻視してもいい>。禅僧の公案めくが”天地いっぱいの我””生死一如”のことを思う。猿になり、病雁になり、石に向かい、木と通じる。十七音という短さで芭蕉は造化自然と一体になる。

  • Go Extreme

    おくのほそ道: 陸奥と伊勢を引き比べる 鮎の子のしら魚送る別哉 行春や鳥啼魚の目は泪 糸遊に結つきたる煙哉 上方漂泊の頃: 「かるみ」へと旅立つ うきわれをさびしがらせよ秋の寺 たふとさにみなおしあひぬ御遷宮 硯かと拾ふやくぼき石の露 晩年の世界: 芭蕉最後の旅 麦の穂を便につかむ別かな どむみりとあふちや雨の花曇;さみだれの空吹おとせ大井川

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