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芭蕉の風景 上

小澤實

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863102422
ISBN 10 : 4863102429
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小澤實 ,  

Content Description

寛文6(1666)年4月、芭蕉23歳。人生をかけた旅が始まる。故郷・伊賀上野から出た芭蕉は江戸で自らの俳諧を確立。そして「野ざらし紀行」「笈の小文」「更科紀行」の旅へ。23歳から45歳までの芭蕉の吟行をなぞり、芭蕉と同じ土地で句を詠み続けた俳人・小澤實のライフワーク『芭蕉の風景』。句集未収録の約200句を収録。

目次 : 第1章 伊賀上野から江戸へ(京は九万九千くんじゆの花見哉/ うち山や外様しらずの花盛 ほか)/ 第2章 野ざらし紀行(霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き/ 猿を聞人捨子に秋の風いかに ほか)/ 第3章 笈の小文(星崎の闇を見よとや啼千鳥/ 寒けれど二人寝る夜ぞ頼もしき ほか)/ 第4章 更科紀行(木曾のとち浮世の人のみやげ哉/ 俤や姨ひとりなく月の友 ほか)

【著者紹介】
小澤實 : 昭和31年、長野市生まれ。昭和59年、成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。15年間の「鷹」編集長を経て、平成12年4月、俳句雑誌「澤」を創刊、主宰。平成10年、第二句集『立像』で第21回俳人協会新人賞受賞。平成18年、第三句集『瞬間』によって、第57回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。平成20年、『俳句のはじまる場所』(3冊ともに角川書店)で第22回俳人協会評論賞受賞。俳人協会常務理事、讀賣新聞・東京新聞などの俳壇選者、角川俳句賞選考委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    現代の俳人が、芭蕉の句が詠まれた地を訪れて、思いを馳せて文を寄せ、一句詠む。約30年の歩み。上巻では93句。江戸へ出て、野ざらし紀行、笈の小文、更級紀行まで。「命よりわづかの笠の下涼み」芭蕉。佐夜中山にて。東海道新幹線掛川駅から涼みの松を訪れる。たまたま先生に引率された小学校の遠足に出会う。公園に歌碑「年たけてまた越ゆべしと思いきや命なりけり小夜の中山」西行が建っている。芭蕉の句は西行の歌を踏まえたものだろう。芭蕉はここを訪れたのだろうか。最後に捻る「小夜の中山遠足の二列過ぐ」實。この本を携えて訪れたい。

  • KAZOO

    俳人小澤實さんによる芭蕉の俳句の情景とその俳句についての解説集です。年代順に取り上げられていて読んでいて芭蕉の心の移ろいなどもわかる気がします。伊賀の上野から江戸へ出てきた時から始まり「野ざらし紀行」「笈の小文」「更級紀行」までの俳句がこの上巻には収められています。小澤さん自身で俳句の読まれた場所などを訪ねての解説で非常に苦労された気がします。またそれぞれの芭蕉の俳句の最後には小澤さん自身の俳句が2種添えられているのも楽しめました。非常にいい本であると思っています。

  • hasegawa noboru

    芭蕉の掲出句ざっと数えて93句。ほとんど知らなかった身の不明を恥じるばかり。〇<『野ざらし紀行』の旅><富士川のほとりで作られた>という「猿を聞人捨て子に秋の風いかに 芭蕉」<「猿を聞人」とは中国の詩人たちを指>し、”断腸”の故事を想って<巴峡で猿の声に感動している詩人たちに、富士川の捨て子の泣き声をどう聞くのかと問い掛けている>句なのだという。<戦争が起きるたびに俳句で時事を詠むことの可否が問われる><芭蕉は捨て子を前にして、句が投げ与えた食べ物ほどにも意味がないことを知っていた。>現在<世界でも

  • かふ

    芭蕉の俳諧人生を追いながら実践的な俳句(発句)の楽しさが理解できる本。伊賀の芭蕉が江戸に向かい俳人として決意してから『野ざらし紀行』『笈の小文』『更科紀行』と芭蕉の俳諧の旅の場所に行っての俳諧観賞。実践的に芭蕉の句からその技法を学んでいく。芭蕉が江戸に出て談林俳諧の弟子になり謡曲からの本歌取りから始まって、和歌の古典世界や漢詩世界からの導入などを折りたたんで十七文字の俳諧にしたのを小澤實が開いて解説するのがわかりやすい。実際にその場所にいなくても想像できるのが俳句だ。その場所に行ければなおいいのだけども。

  • Eiko

    何か月も掛かって読了。下巻へ。義仲寺へ行ったことがある。芭蕉さんが句会を開いた建物や、義仲の墓の隣の芭蕉さんのお墓にもご挨拶した。そのお墓の前に藤棚があり、藤の蕾が美しかった・・・ことを思い出しながら・・・

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