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かちかちやま 日本傑作絵本シリーズ

小澤俊夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834007695
ISBN 10 : 4834007693
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1988
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    おざわとしお・再話、赤羽末吉・絵。お話は、よく知られたものだが、各場面がいくぶん詳しく語られているだろうか。日本のこの類の民話にしては、かなり残酷である。タヌキに対する復讐は(ウサギが爺の肩代わりをするのだが)ともかく、「ばあじる」を殺したタヌキが食うばかりか、おじいさんにまで食べさせるというところは他を凌駕する表現である。よく知られるようにグリム童話などは、かなり残酷な場面が見られるのだが、日本の民話はそれに比して万事におとなしいという印象であったが、あるいはそれもまた明治期に巖谷小波等が柔らかく改編⇒

  • Willie the Wildcat

    懐かしい。今振り返ると、”ばあじる”は少し子供には酷な表現かもしれない。でも、悪いことをしたら必ず罰が当たるよ!と戒めるのが目的なんだろうなぁ。ふっと、復習の連鎖に終わりは無いのでは・・・、とも感じる。時代、年齢により感じ方も異なるのかな・・・。赤羽氏の絵は、いつも”掛け軸”の印象。本著では特に動物が印象的。狸の狡さに対して、無表情の兎。後者から時に、恨みの怖さを感じざるを得ない・・・。

  • pino

    赤羽末吉さんの絵は、味があって大好きです。たぬきの、ふてぶてしい顔と、うさぎの、涼しげなスマートな顔が、2匹の性格の違いを表わしていて面白いなぁ。たぬきは、後先、考えずに、悪さをしまくり、懲らしめられ、痛い目にあっても、分ってない。川に沈んでも、やっぱり、たぬきの顔のまま。うさぎは、徹底して、あれこれ復讐を考えては、実行する冷静さ。沈む、たぬきを見ても、やっぱり、涼しげな顔のまま。こちらは「ばばあ汁」ありバージョンになってます。とても、残酷ですが、昔の人の生活から生まれた話として楽しみたい。どんどはらい。

  • ゆうゆうpanda

    <読み聞かせボランティア・対象3年生>赤羽末吉の絵が素晴らしい。たぬきが悪そうな顔です。さて、皆さんどれくらい内容を覚えてますか?たぬきの口車に乗って縄をほどいてしまったお婆さん。殺されて「ばあじる」にされてしまいます。お爺さんはそれを知らずにすっかり食べてしまいます。大人になるとカリバニズムだ!レスター博士か?なんて余計な知恵がついてしまって思考停止になります。子供達はどんな反応なのでしょう。びっくりして引き込まれることでしょう。小澤俊夫氏の文はリズミカルで最後までよく聞いてくれそうな予感。楽しみです。

  • ちえ

    昔話研究の第一人者小澤俊夫氏と赤羽末吉氏の最強のコンビの再話。誰でも知っている話だけど、これは怖いよねー。残酷だけど昔話はこれくらい迫力がないと。言葉や舟の上での唄のリズムが心地よくて、これは読み聞かせたくなる絵本。ややくすんだ赤や水色の絵もとても好み。それにしても「この狸汁、なんだかばあさまくさいなあ」って…。

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