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ディスインフォメーションの世紀 我々の認知と情報をめぐる戦い

小泉悠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863102590
ISBN 10 : 4863102593
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

情報戦から見たウクライナ戦争。新たな時代の脅威にどう備えるか?著者3名による貴重な鼎談を収録!

目次 : 第1章 外交と偽情報―ディスインフォメーションという脅威/ 第2章 中国の情報戦―その強硬姿勢と世界の反応/ 第3章 ロシアの情報作戦―陰謀論的世界観を支える理論/ 第4章 ポスト「2016」の世界―ロシア・ウクライナ戦争までの情報戦の成功と失敗/ 第5章 情報操作とそのインフラ―戦時の情報通信ネットワークをめぐる戦い/ 第6章 民主主義の危機をもたらすサイバー空間―「救世主」から「危機の要因」へ/ 終章 日本の情報安全保障はどうあるべきか

【著者紹介】
小泉悠 : 東京大学先端科学技術研究センター講師。専門はロシアの軍事・安全保障政策。早稲田大学大学院政治学研究科(修士課程)修了後、民間企業勤務、外務省国際情報統括官組織専門分析員、公益財団法人未来工学研究所研究員、東京大学先端科学技術研究センター特任助教などを経て2022年から現職

〓原響子 : 日本国際問題研究所研究員。大阪大学大学院国際公共政策研究科修士課程修了(国際公共政策)。外務省大臣官房戦略的対外発信拠点室外務事務官、未来工学研究所研究員などを経て、現職。京都大学レジリエンス実践ユニット特任助教などを兼務。2022〜2023年は、マクドナルド・ローリエ・インスティテュート客員研究員としてオタワで活動するとともに、米国シュミット財団(Schmidt Futures)2023 The International Strategy Forumフェローとしても活動

小宮山功一朗 : 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンターで国際部部長として、サイバーセキュリティインシデントへの対応業務にあたる。慶應義塾大学SFC研究所上席所員を兼任。FIRST.Org理事、サイバースペースの安定性に関するグローバル委員会のワーキンググループ副チェアなどを歴任した。博士(政策・メディア)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kan

    非常に勉強になった。外交・安全保障における世論形成手段などの包括的な概念に始まり、中国やロシアの情報作戦の具体例や、民主主義とサイバー空間のガバナンスの相性の悪さに加え民間テック企業の支配といった事象が数多く解説される。この分野における日本のナイーブさに危機感をもった。日米離反を狙う宣伝工作、国家規模の反日プロパガンダへの政府の対応の薄さ、周辺国のパブリックディプロマシー・プロパガンダ・シャープパワーの行使の実態を考えると、日本はディスインフォメーションへの認識が遅れているという指摘に頷かざるを得ない。

  • 奏市

    改めて生きてくって大変だなと思ったという感想。偽情報がどのように作られ、何の意図をもって発信させられているかを特に中国、ロシアの情報戦のやり方を中心に解説した内容。色んな事に無関心だとダメだし、知ろうとして情報を求めると偽情報に踊らされ。「2016」トランプ大統領誕生にはこれほど組織的で大規模なロシアの働きかけがあったとは。「意図的(「誰かの役に立ちたい」といった正義感など)または無意識にディスインフォメーション(偽情報)キャンペーンに加担する」事も遠藤先生の言うの「善魔」の一形態だろうな。/図書館より

  • Melody_Nelson

    偽情報(ディスインフォメーション)の恐ろしさは言わずもがなだが、手口が巧妙になったり、ネットで拡散スピードや拡散地域が広まったりで、かなり厄介になっている。今は動画ですらフェイクが簡単に作れるし…。平時ですらそうなのに、有事になったらどうなることか。今問題になっている軍事費だが、こうしたサイバー対策も(こそ?)急務だろう。あと、「ファクト・チェック」の機関を増やしてほしい。 それにしても、本書で紹介されている中国領事館の品のないTweetには驚いた…。

  • みみずばれ

    ディスインフォメーションとは主に海外勢力からの偽情報攻撃の事を指す。偽情報による認知への攻撃は主にSNSを通じてロシアや中国が盛んに行っている。日本は現状、日本語が障壁となりあまり偽情報攻撃に晒されていないが、自動翻訳の発達により被害の拡大が見込まれるため早期の対策が望まれる。偽情報攻撃は社会に分断を生み、民主主義の脅威となる。しかし、実は少数者を保護すべしという民主主義国の理念はそもそも細分化を生みやすいのであり、SNSの発達によりそれが自発的に加速された面も強いのではないかという視点が興味深かった。

  • gokuri

    ディスインフォメーションの今を知りたいと思い図書館で入手。中国、ロシア、米国を中心とした情報戦争の実態を読み進めると、日本は言語の難しさゆえに、こうした攻撃から運よく逃れてきたように思われる。 米国大統領選での衝撃は強烈な印象で、現在進行中のウクライナでの攻防、米中の抗争とも、もっと危機感をもって報道されるべき。一方。グローバルな課題や政治的な問題に対して、大衆的な沸騰がおこりにく日本風潮はあるいみこうした海外からのステルス攻撃にも鈍感な気がして、フェイクニュースにも反応しにくいのではないだろうか?

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