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スマホ片手に文学入門 検索で広がる解釈の楽しみ方

小池陽慈

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305710161
ISBN 10 : 4305710161
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「よくわからない表現にぶつかると、その後の展開が入ってこない」
「登場人物の心理・行動に『なんでそうなるの?』と感じて、ついていけない」
「文章やセリフに隠された深い意味がわからないのは、教養が足りないせい?」
小説を読んでいて、そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?

とくに名作といわれる文学作品は、国語の授業や試験で「このときの〇〇(登場人物)の気持ちを答えなさい」などの問題を出されることが多く、自分自身がどう感じるかではなく“正解”を探るもの、というイメージを抱いて苦手に思っている人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、文字通り「スマホ(でもタブレットでも)片手に」検索などを駆使しながら本を読むスタイル。
「これってどういう意味?」→検索→「ああそういうことなのか」と、その場で疑問を解決したりヒントを得ることで、よくわからないまま読み進めてモヤモヤするのを防ぎます。

「読書とは本と1対1で向かい合うもの!」という考え方もありますが、作品の世界にうまく入り込めるようになるまでには練習も必要。
本書では、誰でも手軽にアクセスできる短編作品3作を丸ごと掲載し、情景描写の用語から謎展開の解釈まで細かいポイントで立ち止まっては検索し、必要に応じて文学理論などもわかりやすく解説しながらじっくり読み進めていきます。

本を読み慣れていない学生さんの入り口として、または「忙しくて本が読めなくなってしまった‥‥」という社会人、「読書が好きだけど“解釈”や“考察”がうまくできない」という人にもヒントにしてもらえる1冊です。


【目 次】
はじめに

1章芥川龍之介「ピアノ」
原文/登場する用語の検索/情景描写/心情描写による演出/擬人法など表現技法/リアリズムとオカルティズムの統合 など

2章梶井基次郎「桜の樹の下には」
原文/「謎」の提示/一見無茶に思える宣言と理由付け/「対照」という視点/「惨劇」の非在を象徴する例示や比喩/媒介者の必要性 など

3章宮沢賢治「やまなし」
原文/「対比」をあぶりだす/「コード」という概念/教育的意図を読み取る/子どもの成長と世界認識の深化/物語世界の共有/作者の意図から自由な解釈 など

おわりに

参考文献

【著者紹介】
小池陽慈 : 1975年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同大学院教育学研究科国語教育専攻修士課程中退。2024年3月、放送大学大学院修士全科生修了。2024年4月より、同大学院博士全科生。現在、大学受験予備校河合塾・河合塾マナビスで現代文を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • oooともろー

    「ピアノ」「桜の樹の下には」「やまなし」に対してテクスト論を実践。多様な読み方の一例。そもそも芥川「ピアノ」は初読みかも。

  • skr-shower

    英語辞書引きながら読む英文読解は大変だった。日本語も古典なら、手軽なスマホ辞書は大活躍かも。作者の考えを問う問題は、作者本人が解答が間違っていると説明している事も有り問題として適切なのか不明。スマホ検索なら若い人ほどハードルは低いと思いますが・・・

  • 夜游の月

    昔だったら図書館で調べないとわからなかったような事も今ならスマホで調べられる。そうしていかにして文学作品を深く読んでいくかが書かれていました。 作品の世界の見え方は私とは違う解釈もありましたが、そこは文学なので人それぞれという事だと思います。作品の深い読み方が学べました。

  • たぴ岡

    いろんな読み方があるんだなぁ、と思った。小説を読むのは好きだけど、ここまでいろんなことを調べて「じゃあこの文章/単語はこういうことを示唆しているのでは?」みたいな読み方はしたことがなかったので、新鮮だった。長編ではできなさそうだけど、それこそ青空文庫にある短いものを、調べながら考察しながら読んでみようかなぁ。やっぱり文学っておもしろいなぁ。

  • rising934

    『ピアノ』『桜の木の下には』『やまなし』の3作品を題材として、脱線したり、徹底的に深読みしたりと自由に文学を楽しむ本。これまで言葉の意味に意識的でなかったが、スマホ辞書を引く意識がついた気がする。中高生向けの語りであり、国語の授業をどこか思い出させるような読後感だった。

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