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ぼっち現代文 誰かとわかり合うための 読解力 教室 14歳の世渡り術

小池陽慈

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309617589
ISBN 10 : 4309617581
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

Q「この時の登場人物の気持ちを答えなさい」に正解はあるの?他人の心なのに…。自身も人間関係に悩む経験をもつ現代文講師が、詩、評論、童話、小説等10作品の読み解き方と「だれかとわかり合う」ことを考える。

目次 : 第1章 わかり合えない二人―心情を考える1 『おにたのぼうし』あまんきみこ/ 第2章 人の気持ちって…―心情を考える2 『走れメロス』太宰治/ 第3章 本当の友情とは―主語と述語 『友情を哲学する―七人の哲学者たちの友情観』戸谷洋志/ 第4章 対話って難しい―言葉の知識を増やす 『対話の技法』納富信留/ 第5章 親子という他者―表現の工夫 「子供」石垣りん/ 第6章 ひとりぼっちの「私」―接続表現 「私は思考する、故に、私は存在する」ルネ・デカルト/ 第7章 伝えきれない思い―指示語 『まとまらない言葉を生きる』荒井裕樹/ 第8章 わたしを消さないで―メッセージを読む 『ヒロシマの歌』今西祐行/ 第9章 その声は、誰の声ですか―経験と感想 『彼女の「正しい」名前とは何か』岡真理/ 第10章 無言を胸に―文章を読むということ 『なめとこ山の熊』宮沢賢治

【著者紹介】
小池陽慈 : 執筆業、予備校講師。2002年早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。同年、早稲田大学大学院教育学研究科修士課程入学(後に中途退学)。2022年春より、放送大学大学院修士課程に在籍。大学受験予備校河合塾で現代文の講師を担当しながら、書き仕事にも従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • けんとまん1007

    14歳の世渡り術シリーズ。このシリーズは、誰が読んでも意義のあるシリーズだと思う。一つの文章があり、それを、読み取ること。簡単なようであって、簡単でないことが多いと思っている。前後の文章だけでなく、書いた人、読んでいる自分自身の持っている背景・素養・指向性・意図などが、複雑に絡む。数多くの文章に触れることもあるが、ここで示されたように、じっくりと考えてみる時間も必要だ。

  • メタボン

    ☆☆☆☆ 読者を中学生と想定して書かれており、噛み砕くような説明と同時に、自分で考えさせたいという姿勢が見えて、好感を抱いた。自己と他者との関係性について、文章から考察していくこと。とても参考になった。

  • だてこ

    面白かった!色々な作品を取り上げながら、人と人が分かりあうことについて考える本。9章の「他者の心情を他者になりかわって代弁したつもりになるが、それは自分の思いを他者に勝手に投影しているに過ぎない。しかも、そのことによって、他者の本当の思いを封じ込めてしまう可能性すらある。」が心に残った。相手を理解しようとすることは大切だけれど、決してすべてを理解することは出来ないことを知っておくことも大切だよね。

  • のっち

    ☆☆☆★ こちらは「14歳の世渡りシリーズ」の現代文編。著者も小池先生ということで期待値も高かったが、やはり全10章に渡る構成が素晴らしいと感じた。正直最初は中学生向けの読書入門かと甘く見ていたが特に第9章、この内容には深く考えさせられるものがあった。我々は相手の表情や態度、また小説であれば情景描写などから他人の気持ちを推測する。しかし、その推測した人の気持ちというのは、果たして正しいものなのだろうか?文化が違えばまた論理も異なるように、我々はあまりにも勝手な推測に頼った行動を起こしていないだろうか?

  • 林檎の葉

    結論・主張が断定されないノンフィクションはあまり読んだことがなかったので新鮮だった。▼いい大人が読んでも難しい。14歳の世渡り術シリーズとのことだが、14歳の私がもしこの本を読んでも、第3章あたりで投げ出していると思う。▼文中に出てくる動物のキャラクターたちの読解力も飛び抜けていると感じた。▼でも、こういう内容は学校の現代文の授業では学べないとも思う。中高生というより、大人が読むからこそ価値が生まれそうな本。▼巻末で紹介されている、ほかの14歳の世渡り術シリーズも読んでみよう。

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