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江戸の戯作絵本 2 ちくま学芸文庫

小池正胤

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480512253
ISBN 10 : 448051225X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いじり倒すのが身上の黄表紙はお上にも一切忖度なし。幕府の改革政治も徹底的に茶化す始末。しかし自らも武士である作者たちは処罰されることに。 

【著者紹介】
小池正胤 : 1930‐2014年。近世文学研究者。東京学芸大学名誉教授

宇田敏彦 : 1934‐2023年。近世文学研究者。元戸板女子短期大学教授

中山右尚 : 1942‐2016年。近世文学研究者。鹿児島大学名誉教授

棚橋正博 : 1947年生まれ。近世文学研究者。元帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 岡本 正行

     江戸時代の戯作というのは、その後の百四年の日本の文学や舞台や演劇などに、強く影響が残っていると素人的に感じる。何事も素人の感覚が重要、専門家や大御所と言っても、ただ多数の関係者の支持に乗っているだけ、そのときだけの存在、あっという間に消えてなくなる人もいる。表現や成り立ちが現代とは大きく異なる面も多々ある。現代の文学なども時々刻々と変化して、数年後には、全然理解されない状態になっているかもしれないし、それ自体、もうどうってことはない。すべては移り変わっていく。もう消えたも同然のものも多数ある。いま知ろう

  • ミコヤン・グレビッチ

    「黄表紙」と呼ばれた江戸時代の絵入り滑稽本集。第二巻はやや時代が下って変革期と末期の作品を集める。変革期とは過激な風刺が幕府の逆鱗に触れ、著名な作者が次々と筆を折ったりした時期のこと。だが、風刺ネタは現代人にはわかりにくい面もあり、この時期の作も動物やら仁王像やらを擬人化した話などが面白く読めた。第二巻には東海道五十三次を著した十辺舎一九が、自ら絵も描いた作が含まれている。「太閤記」をなぞった「化物太平記」は細かいギャグで笑いを取りに来るが、画風は先達たちと比べるとやや大雑把か。独特の味はあるんだけどね。

  • (2024,913.5)ちょうど、べらぼうでこの前やってた京伝の「善玉悪玉」が載っている「心学早染草」が収録されているので借りてみる(なんと表紙にもなってる)。おもしろい。そしたら、定信を揶揄した春町の「鸚鵡返文武二道」も入ってた。しかも本家の喜三二「文武二道万石通」も入ってる!訳者の顔を思い浮かべながら読め、すばらしいべらぼう副読本となってます。

  • 山中鉄平

    世の中の出来事やモノごとを笑うのにもある程度の教養がいるらしい。当然私には嗤うこともできずただまどろんでいるしか出来ない。世間に笑うどころか顰めっ面しか出来ない人が少なからずいるのは……。まあ冗談を笑う暇もないほどこの世は厳しいのだろう。

  • abaoaquagga

    社会風刺を絡めた黄表紙本が処罰の対象となり、作風の転換を迫られた。そんな時勢に沿って選定、解説された2巻。天神様が子供の勉強嫌いを直す「初登山手習方帖」や、恋人と父の諍いを己が命を犠牲に解決する義理人情もの「敵討義女英」など、確かに道徳的側面が窺える。しかし、風刺よりも教訓よりも、面白さを第一に描くという姿勢は貫かれている。それが最も肝心なことだと思う。有名な善魂・悪魂が活躍する「心学早染草」、早すぎた体内擬人化ネタ「十四傾城腹之内」、奇想天外な戦術の数々「侠太平記向鉢巻」ほか、計16作を収録。

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