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通勤電車でよむ詩集

小池昌代

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140883020
ISBN 10 : 4140883022
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2009
Japan

Content Description

通勤電車の揺れに身を任せ、古今東西の名詩をよめば、日常の底に沈んでしまった詩情がしみじみと立ち上る。北原白秋、谷川俊太郎からディキンソンまで、生の真髄をうたう珠玉の41篇が、言葉の世界へ誘う1冊。

【著者紹介】
小池昌代 : 1959年、東京生まれ。津田塾大学卒業後、出版社に勤務。朗読イベントやアンソロジーの編纂など、現代詩の普及につとめるかたわら、小説、エッセー、外国絵本の翻訳、書評と、ジャンルを超えて幅広く活動。99年、詩集『もっとも官能的な部屋』で高見順賞受賞。短編集に『タタド』(題名作で川端康成文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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人によっては反発(「詩くらい好きに読ませ...

投稿日:2021/04/19 (月)

人によっては反発(「詩くらい好きに読ませろ!」)を覚えそうな書名ですが、内容は秀逸なアンソロジーです。 白秋や犀星の有名作と一緒に趙明煕(チョウミョンヒ)や崔華國(チェファグク)といった日本ではあまり知られていない詩人の作品も紹介されているのが嬉しいです。

哲 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やすらぎ

    自由に読もう。感じるままに。思いつくままに。詩から浮かぶ景色は、一人一人の経験してきた世界観から未来へ繋がる。…君の心には大きな広場がある。終わりだと思って歩いてきても、またその先がある。咲いていないはずの花が咲いていたり、晴れているのに雨に濡れてみたり。泣き止んだのは悲しみが終わったからではない。…詩は一瞬の心持ちでもあり、壮絶な人生でもある。詩を詠む者と感じる者のどちらにも、静寂の時を越えて清々しい風が吹いている。…朝、昼、夜、それぞれの電車で読む詩集。朝の希望、昼の躍動。夜は特別に身に沁み入ります。

  • 新地学@児童書病発動中

    これは素晴らしい詩のアンソロジーだ。通勤電車ほど詩を読むのにふさわしくない場所はない。仕事の悩み、人混み、騒音など条件が悪すぎる。しかし、ここに収められている詩はそんな憂鬱を吹き飛ばす力を持っているものが多い。生命力に満ちた詩があったり、生きることの支えになりうる詩が収録されているのだ。天野忠の「しずかな夫婦」は、この詩人らしいほろ苦いユーモアを感じる傑作。苦楽を共にしてきた妻に対する愛情が屈折した形で表現されている。衣更着信の「孤独な泳ぎ手」は、命の輝きと神秘を平易な言葉で表現して、強く心に残る内容。

  • アキ

    通勤電車は使ってないが、toi booksで詩の世界への入り口におすすめ頂いた詩集です。小池昌代さん編の日本・海外・新旧織り交ぜたすべての詩にコメントがあり、理解しやすい。朝の電車・午後の電車・夜の電車に分かれていて、やっぱり夜の部が心に沁みる詩が多い。編者自身の「記憶」という詩に、ご自身でコメント載せているのが面白い。手元に置いて何度も読み返してみたい。「四十五歳」ヘイデン・カルース、「言語ジャック」四元康祐、「宇宙を隠す野良犬」村上昭夫、「胸の泉に」塔和子など、やっぱ詩はいいな。

  • クプクプ

    私は今まで、自己流で詩集を選んで読んできましたが、今回、初めて小池昌代さんという詩人が選んだ41篇の詩集を読み、自分の詩に対する認識がレベルアップしました。載っている詩は谷川俊太郎、北原白秋、宮沢賢治と有名な詩から、塔和子、四元康祐と無名な作家までバラエティーに富んでいました。また、海外の詩人の翻訳も混ざっていました。小池昌代さん本人の詩も一篇だけ含まれます。読んでいて、現在の自分の心境に重ね合わせて、様々な映像が浮かんできました。古本屋さんで偶然、買った本でしたが永久保存版になる当たりの本でした。

  • みねたか@

    再読。通勤電車で読んだ。ページをめくるたび全く異なる世界が広がる。石原吉郎の「フェルナンデス」の渇いた静寂の次に、カヴァフィスの「イタカ」でオデュッセウスの冒険に思いを馳せる。そして次には、中原中也の「少女と雨」。それぞれの詩に著者の言葉が添えられている。解説でも感想でもない。時にそれ自体が詩のような言葉。例えば宮沢賢治の「眼にて云う」に寄せた「澄み渡った青空には、錆びた血の匂いと味がする」。著者が緑の導火線に感電したと評したディラン・トマスの詩、何度読んでも締め付けられるような息苦しさを覚える。

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