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Aiが人間を殺す日 車、医療、兵器に組み込まれる人工知能 集英社新書

小林雅一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087208900
ISBN 10 : 4087208907
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan

Content Description

「AIに仕事を奪われる」よりも
身近に迫る深刻な危機とは――?
人工知能(AI)が脅威として語られるとき、主な論点は次の2つに集約される。それは、我々の仕事が奪われるという「雇用崩壊」の問題と、人間の知能を超えるという「シンギュラリティ」の問題である。しかしそれ以前に、もっと深刻で危機的な状況が身近に迫っている。それが本書で取り上げる「自動運転」「医療」「兵器」の3分野だ。これらは、産業的インパクトが計り知れないだけに、公然と批判することはタブー視されてきた。本書はこれらの「闇」に深く斬り込み、AI開発を取り巻く現状に警鐘を鳴らす!

【主な内容】
●ドライバーは事実上のモルモット? 「自動運転車」の闇
●テスラの自動運転車の死亡事故、真の原因は?
●AIによる医療診断で誤診が起きたときの責任は誰にあるか?
●膨大な医療データの収集で懸念されるプライバシー侵害
●世界各国で導入が進む標的を勝手に判断して攻撃する「自律的兵器」
●米国が開発を進める「スマート核兵器」とは?

【目次より】
第1章 AI脅威論の虚実
●パターン認識の職種が危ない
●Human out of the Loop−制御の環から外される人間
●3種類のAI
第2章 自動運転車の死角
●死亡事故の現場検証
●米国政府は消費者保護より産業育成を優先
●ヒトと車の関係はどうあるべきか
第3章 ロボ・ドクターの誤診
●AIと医師の意見が割れたら?
●病気の発症予測も可能
●ディープラーニングの暴走
第4章 自律的兵器の照準
●ターミネーター問題とは
●テロリストの手に渡る恐れも
●抜け目ないグーグルのやり方
第5章 スーパー・オートメーションの罠
●ロボットはどこまで人間に近付いたか
●裁判や人事考課にAIを活用
●AIによる真の脅威とは何か
おわりに

【著者紹介】
小林雅一 : 1963年、群馬県生まれ。作家・ジャーナリスト、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    サブタイトルに「車、医療、兵器に組み込まれる人口知能」と書かれている。人工知能AI、昔は輝かしい未来の象徴として期待されいたことが本当に実現しそうだ。しかしそこには自律的であるがゆえの懸念も多いと書かれていた。人が関わるべき決定という行為をAIが担うことの決定までの経緯、理由が分からなくなるということ。映画や漫画で描かれてきたAIの反乱もあり得るのではないかと感じた。スーパーオートメーションによって人は何をなすべきか。哲学という学問の関わりがとても重要になるように思った。

  • きみたけ

    著者は情報セキュリティ大学院大学客員准教授で、作家・ジャーナリストの小林雅一氏。タイトルに惹かれて手に取ったものの、5年前の出版でやや古新聞のおもむきも残っていますが、きちんと調査した内容でそれなりに楽しめます。 飛躍的な進化を遂げる人工知能ですが、目前に迫る危機として「車」「医療」「兵器」の3分野を挙げています。そこに共通するのは、私達の命に直結する分野であること。特に「兵器」への転用は暴走の危険性をはらむだけに、人類の脅威となると警告しています。ダイナマイトや核のように平和的な利用を望むばかりです。

  • 鱒子

    AIは人間を押し退ける存在ではなく、サポートしてくれる存在。あくまで最終決定は人間の手によるし、責任問題も当然そこに帰結する——とまぁ、ここが現時点での落とし所なのでしょう。AIを使いこなす人間こそが現時点では最強。個人的には自動運転の自家用車の一般化を心待ちにしています。「やあキット」って、ナイトライダーやりたい!!

  • hk

    『このhkというイケメン患者の病名は”ナイス欠乏症”。梅干しを眉間に張り付けておけば2日で完治』 AI診断ロボさまがこのように仰せられた場合、頭を痛めることとなるのが人間医師だ。そんな前例きいたこともない。だがAIさまが云っていることが人間の診断よりも正確無比なのは実績が雄弁に語っている。 「hkの眉間に梅干しを本当に張り付けるのか?」医師は論理と倫理のはざまで葛藤するはずだ。こうなるのもすべてAIが「その結論に至った理路」を説明できないことに起因する。本書はこうしたAIの課題をわかりやすく指摘している。

  • kk

    AI問題の基礎の基礎みたいな。バリバリ文系のkkにはちょうど良い感じ。それにしても、AIってこんなに進んでたんやね。知らんかったけど、なんかそのうち、えらい深刻なことになりそーやね。そーは言っても、まだまだコンピュータさんには課題がいっぱいいっぱい。「ターミネーターが怖かったら、部屋に隠れてドアを閉めておけば大丈夫だな」だってさ。アメリカでの軍隊主催のロボット・チャレンジで、課題遂行に悪戦苦闘するロボットたちに見物の子供たちから「頑張れ、ロボット!」って声援が送られたんだとか。なんかちょっと微笑ましいね。

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