Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 武井　康則

  読了日：2024/11/24

  なぜ途上国は世界銀行やIMFから金を借りないで中国から借りるのか。それは使い道を公表したくないから。その一部を私的に使いたい独裁者は山ほどいる。自国を担保にしても取られるのは何年か先の話。なぜ日本は鉄道ビジネスのコンペで負け続けるのか。それは安全より安価であるほうが価値があると思っている国があるから。そこに高度な付加価値をつけて売り込んでも相手は何の魅力も感じない。日本の財閥系大手商社等は未だにそんな頓珍漢な思考でビジネスをしている。だから日本は負ける。その通りであり、ガラパゴスはみんなが思っている→

• 志村真幸

  読了日：2022/08/06

  　本書は、欧米主導で進められてきたグローバル・スタンダードに対し、中国式の国家型ビジネス・モデルによる「アフリカの鉄道」を紹介することで、現在の国際社会で急速に変革しつつあるビジネス潮流を見きわめようとしたもの。 　欧米流では社会・政治変革をアフリカ諸国への援助の条件としてきたが、中国流では経済や国土が対価とされること。日本では「細く長く」がずっと理想とされてきたが、世界的には「太く短く」儲ける事例が跡を絶たないこと。 　独裁政権と経済成長の関係など、刺激的な話題も詰めこまれている。

• モビエイト

  読了日：2023/03/26

  日本には馴染みのないアフリカで商売をしていると中国の進出等の情報がリアルに入ってくる。国家の規模が違うのでピンポイントで立ちまわっていかないと日本の良さは発揮できないのだと思いました。

• noko

  読了日：2025/09/12

  題名から世界各国の鉄道の話かと思ったが、中国のビジネスでの立ち振る舞い方がテーマ。面白い。中国はアフリカでインフラ工事に凄く強い。アフリカ横断鉄道なども作っていて、各地に中華街も。この流れはここ十年二十年の話ではなく、中国は長いスパンで続けてきたもので、1950年代のまだ中国自体が貧しかった頃から、アフリカへアプローチを始めていた。困っている時中国はお金をポンと貸してくれる男気があるが、貸し剥がしは恐ろしい。スリランカは港運営権を渡したが、まだ債務は終わらない。違う形の植民地みたいになるのではと私は心配。

• yamareco51

  読了日：2023/10/28

  興味深い話が多く、著者の教養の深さが感じられた。中国鉄道ビジネスから、安全性は100％ではないこと、高利貸しのようなことは昔からされていることを初めて知った。イランのアザデガザン油田でサハリン２と同じことが起きていたのも初めて知った。

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