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スワンプマン芦屋沼雄(暫定)の選択 1

小林達也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784046837998
ISBN 10 : 4046837993
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

俺・芦屋珠雄はある種の神秘を継承する家系に生まれた普通の高校生である。とある事情により急ぎでまとまった金銭が必要になった俺は、道端で出会った謎の男の口車に乗せられて、高額の報酬と引き換えに謎の装置の処置を受けることになる。数日後、何の変化も自覚できないため、装置のことを忘れかけていた俺のもとを七瀬と名乗る少女が訪ねてくる。七瀬は装置の行方を追っており、その効果は“意識の連続性を遮断する”ものだと言った。それはつまり、今の俺はオリジナルの芦屋珠雄の肉体と人格と記憶を引き継いだ別の存在だということを意味しており…?暫定的に沼雄と名乗った俺は、自らが何に巻き込まれたのかを知るため、そして犯人の企みをくじくために七瀬と共に事件を追い始めるのだが―。

【著者紹介】
小林達也 : 第19回MF文庫Jライトノベル新人賞予備審査最終選考落ちからの選外デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    事情により急ぎでまとまった金銭が必要になった高校生・芦屋珠雄。道端で出会った謎の男の口車に乗せられ、高額の報酬と引き換えに謎の装置の処置を受ける物語。意識の連続性を遮断の実験台にされ、肉体と人格と記憶を引き継いだ別の存在スワンプマンになった沼雄。装置の行方を追う少女・七尾と出会い共に真相を追う展開で、果たして自分は何者なのか、周囲はどう受け止めればいいのか、公的にどう扱われるのか。装置を巡る事件に巻き込まれ、権力や人の冷酷な一面も突きつけられながら、自分の生きる道を模索する姿が鮮烈な印象を残す物語でした。

  • MF(文庫)は癖の強い作品を出した時に「いやいやこの作品は多くの著名作者から気に入られているんですよ!」って言い訳しているような書評を載せるのはとても鼻につく。スワンプマン、思考実験をベースにした物語。というよりかは素直に現代ファンタジーと読むのが吉。ただ異能力が昔から存在している世界で哲学や思考実験が優先させられるというのがピンとこない。魂の存在ばかり気にされてDNA(遺伝子)が蔑ろにされてるのもなんかね。結局七面倒臭い話で人を選ぶファンタジーでしかない。なんとも。

  • はじめまこと

    こういう作品を面白いとは思えるがそれを言語化するスキルがないし多分一生身につかないので歯がゆい とりあえず非日常を俗に描く作品は大好きなのでSF・現ファン的な要素を現代社会の法と制度に当てはめることによる不協和を散りばめた今作はかなり好き ファンタジー的な種々の要素を科学的・SF的に解釈するのではなくむしろSF的思考実験と同列の超常的なものとして同じ文脈といして扱ってるのは新鮮さを感じる

  • 色素薄い系

    1話までは最後まで読もうと思ったけどどうにも盛り上がりに欠け、あと数ページで1話が終わる手前で脱落。1話の残りはセリフだけ拾ったけど結局解決してないんですかこれ。SFと言えばSFなんだろうけど…

  • 有無(ari-nashi)

    オカルト的な道具によって起きたSF的な事件を、哲学的に悩み、時には異能力バトル的に戦い解決する特殊設定ミステリ的な何か。淡々としたちゃんぽんミステリ風で好き。人の意識をあれこれする道具が出るが、あくまで意識だけで記憶や思考回路は肉体に依存してそのままなあたりが厄介な設定。自分を何をもって自分とし、他人へ何をもって証明するか。意識だけ新たなスワンプマンも、意識が宿る装置も、霊を降ろす巫女も、外からは中身が分からない。そんな有象無象の神秘を秘匿し管理する「機関」は凄いが、人間が運営する公的組織なので内実は…。

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