小林英夫(アジア経済)

Individuals/organizations Page

Books

甘粕正彦と李香蘭 満映という舞台

小林英夫(アジア経済)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585221234
ISBN 10 : 4585221239
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

令名高き美女と悪名高き野獣は、満洲国でどのような理想を求めたのか。五族協和の理想を文化面から実現しようとした国策会社、満洲映画協会(満映)を舞台として、理事長と看板女優という役割を演じきった甘粕と李香蘭。ふたりの活動は、流動的多民族国家であった満洲国にとって必須の統治手法であり、同時に、多くの人材を集め戦後日本映画界の揺籃ともなった。満洲という幻の舞台で、希代の女優・怪優たちの見た夢の軌跡を追う。

目次 : 甘粕正彦の数奇な前半生/ 李香蘭と満鉄/ 暗躍する甘粕と満洲国の出現/ 山口淑子から「李香蘭」へ/ 満洲映画協会(満映)の誕生/ 満映以前の映画界の状況/ 満映の活動開始/ 甘粕正彦、辣腕の満映理事長/ 李香蘭の活躍と沸騰する人気/ 好敵手、川喜多長政と上海映画界/ 満映から東アジアのスターへ/ 「文化人」、甘粕正彦/ 満洲帝国の落日/ 夢の終焉と戦後への遺産

【著者紹介】
小林英夫 : 1943年東京に生まれる。東京都立大学法経学部卒。駒澤大学経済学部教授等を経て、早稲田大学名誉教授。専攻は日本近現代経済史、アジア経済論、植民地経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ごいんきょ

    満州の歴史はよくは把握していません。 映画という芸術の切り口からの満州史に触れることができました。

  • 犬養三千代

    読み応えのある良書。 甘粕正彦と李香蘭の生涯を追いつつ満州国の状況と満映の成り立ちを分かりやすく解説している。 甘粕の凄さに驚く。情報収集能力、統率力、芸術文化に対する深い造詣、気配りの力。生きて日本の再生に尽くして欲しかった。 李香蘭19歳から25歳。 美しさはもとより切れる頭のこれも凄さに感銘。 最後に掲載された資料のなか何冊か読みたい本があった。そして年譜。 時系列で甘粕、李香蘭、満州国の歩みが記されていて親切な作りの本に仕上がっている。

  • 桔梗屋

    『満州国演義』【船戸与一】を読み進めていて、改めて自分の昭和史、特に戦前の知識の薄さを痛感したものでな。大杉栄虐殺の「犯人」でありながら、満州国に「五族協和」の象徴たる文化の楽園を築いた、辣腕の実務家にして教養人・甘粕正彦。そして彼の創り出した「満映」で、日本人でありながら中国人女優として一世を風靡した李香蘭。どちらも「秘密」や「暗部」を抱えながら、それ自体が砂上の楼閣だった傀儡国家「満州国」を舞台に、虚構の第一線を駆け抜けていった。そのありようはいずれも複雑極まりなく、陰翳に富んで、はなはだ魅力的だ。

  • 田中峰和

    甘粕正彦といえば、大杉事件の殺人者で有名だが、それは疑わしい。大杉栄他2名の殺害は憲兵隊司令部内。場所も場所だし密室殺人なので甘粕の単独犯行とは思えない。しかも1年3カ月で出所したことを考えれば、上級者の身代わりであろう。満州では映画会社、満映の理事長になり軌道に乗せるとともに李香蘭をスターにするなど、元憲兵とは思えない文化面での活躍を遂げた。彼が立派なのは、迫るソ連軍の魔の手を避け、社員を逸早く逃したこと。軍官優先で民衆を放置した関東軍との差は歴然。退職金の手配後、服毒自殺を遂げた彼の死を悼む人は多い。

  • 潜水艦トロイメライ

    分かりやすく、ものすごく面白い。 歴史的大悪人とされた甘粕正彦の本当の姿に迫る本。 満州と日本の文化的関わりがどのように行われたか知りたい人向け。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items