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インテリジェンスの基礎理論 講談社学術文庫

小林良樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065388242
ISBN 10 : 4065388244
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

テロリズム、インテリジェンス、サイバーセキュリティ等は、遠い世界のことと思いがちですが、こうした問題は意外にも私たちの日常生活とも密接に結びついています。20世紀の冷戦構造があった時代には、世界情勢の中心は米ソを軸とした二極の対立でしたが、ソ連崩壊後の世界では、民族・宗教・思想の対立が複雑化・混沌とし、テロや紛争が各地で絶え間なく起こっています。
社会の諸課題が複雑化して既存の知識や分析枠組みが通用しにくくなる中、ガバナンス的思考は今後更に重要になるでしょう。こうした領域の一端に触れることによって、ガバナンス的な思考センスを身につけるためにも有効な一冊です。
さて、インテリジェンスとは何を指すのでしょうか?
「インテリジェンスとは、『政策決定者が国家安全保障上の問題に関して判断を行うために政策決定者に提供される、情報から分析・加工された知識のプロダクト、あるいはそうしたプロダクトを生産するプロセス』のことを言う」。
この定義にしたがって、本書では、情報分析の素材となる情報の収集方法、情報の加工の方法、またその過程における有効な方法と陥りやすい誤りなど、実践的な知識を提供しています。
そして、CIAやモサド、MI6や公安などインテリジェンス機関の活動の一端についての紹介やコラムで実際の事件を扱います。インテリジェンス機関と犯罪捜査機関との相違点もあきらかにされます。
得られた情報に、分析という加工を経たプロダクトの優劣の考え方、また、ミラー・イメージング、クロス・チェックといったプロダクト生成時の問題や改善法などについても述べられます。
インテリジェンス入門として、情報収集と情報加工の教科書として、格好の入門書です。

[原本]
『インテリジェンスの基礎理論 第二版』立花書房
学術文庫に収録するにあたり、全面的に改訂した。

【目次より】
学術文庫版はしがき
第一章 インテリジェンスとは何か 定義、機能、特徴
第一章の補論
第二章 インテリジェンス・プロセス
第三章 インテリジェンス・コミュニティ ― 日米の組織
第四章 インフォメーションの収集
第五章 インフォメーションの分析
第六章 その他のインテリジェンス機能
第七章 インテリジェンスの課題 伝統的な課題から新たな課題へ
第八章 インテリジェンス組織に対する民主的統制
【巻末資料】
解説 佐藤優


【著者紹介】
小林良樹 : 1964年生まれ。東京大学法学部卒業。早稲田大学博士(学術)、ジョージワシントン大学修士(MIPP)、香港大学修士(MIPA)、トロント大学修士(MBA)。警察庁、外務省、内閣官房(内閣情報調査室)、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、明治大学公共政策大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆーき

    インテリジェンスに興味があったので。膨大な情報を扱う仕事に漠然とした憧れがあったり。安室さんやら赤井さんやら折原臨也とか笑

  • Jun Masuno

    インテリジェンスとはを学びたく、読みました なかなか分類が中心で頭に入ってこないが、様々な手法、運用があるのが理解出来ました

  • toriko

    インテリジェンス=「政策決定者が国家安全保障上の問題に関して判断を行うために政策決定者に提供される、情報から分析•加工された知識のプロダクト、あるいはそうしたプロダクトを生産するプロセス」非常に教科書的。感情を廃してる分だけとっつきづらいが、この手の知識をある程度理解して戻ってきた時にとても役立つと思う。

  • i-CHIHIRO

    お気に入りレベル★★★★★

  • O次郎

    警察官僚として日本のインテリジェンス実務に携わった研究者による本だが、特定の組織に偏ることなく、中立で冷静な視点が貫かれ、インテリジェンスの概論がよく理解できる。インテリジェンスは政策決定のためにあり、その目的に沿って行われる必要がある一方、忖度などによる政治化は避けねばならないこと、民主的統制の必要性と諸外国の制度などとても勉強になった。インテリジェンスに関する議論が喧しい昨今だからこそ、制度設計や必要性について考える上で極めて有用な一冊だと思う

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