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その 男らしさ はどこからきたの? 広告で読み解く「デキる男」の現在地 朝日新書

小林美香 (Book)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953322
ISBN 10 : 4022953322
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スーツ/大股/集団/腹筋/白人男性/芸人/生涯現役…街中の広告に潜む〈男らしさ〉の背景を読み解く。缶コーヒー広告のスーツ姿と背景の高層ビル群、「出世」や「モテ」と結びつけられるヒゲ脱毛、決まって命令口調で真正面から睨みつける本田圭佑…その〈男らしさ〉のイメージはどこからやってきて、男性のみならず見る者の価値観に影響を与えてきたのか。これまで「なかったこと」にされてきた男性表象の問題点を炙り出すとともに、最終章では教育・医療に携わる3人の専門家と「これからの男性性」を語り合う。

目次 : 序章 「男らしさ」の広告観察/ 第1章 ドリンク広告と働く男―栄養ドリンク、コーヒー、ビールの広告史/ 第2章 スーツとパンツ―装いが作る身体の価値/ 第3章 自己鍛錬としてのメンズ美容―「崇拝」と「推し活」の視線/ 第4章 「デキる男」を目指すのは何のため?―能力主義と「報酬」としての女性/ 第5章 選挙ポスターに見るジェンダー表現―「おじさんの詰め合わせ」から脱却するために/ 第6章 その〈男らしさ〉はどこへいくの?―これからの教育と医療と男性性

【著者紹介】
小林美香 : 国内外の各種学校/機関、企業で写真やジェンダー表象に関するレクチャー、ワークショップ、研修講座、展覧会を企画するほか、執筆や翻訳を行う。2007年から2008年にAsian Cultural Councilの招聘およびPatterson Fellowとしてアメリカに滞在し、国際写真センター(ICP)、サンフランシスコ近代美術館で日本の写真を紹介する展覧会や研究活動に従事。2010年から2019年まで東京国立近代美術館客員研究員を務める。東京造形大学、九州大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 二人娘の父

    普段よく目にする広告を手がかりに「有害な男らしさ」を写真批評の視点で読み解く。ビールやスーツ、栄養ドリンクの広告が「企業戦士」や「デキる男」といった理想の男性像を表象する。メンズ美容広告や選挙ポスターにも、新たな能力主義や戦略が隠されていると指摘。広告によってつくられた「男らしさ」という“よろい”の正体に気づき、性別にとらわれず自分らしく生きるための、解放と連帯を促す著作といえる。大谷翔平の論評は嫌味ではなく笑える(正確に言うと、大谷翔平を笑っているのではなく、彼を使う側=広告主と代理店の狙いが笑える)。

  • しげ

    自分らしく生きるために性別移行をした人が、新たな性別での「らしくあれ」を強制されてしまうことがあると知り、うんざりしました。まるで呪いみたい。人間は属性によって同じ考えを持っているわけでなく、ひとりひとり大切にしていることも、うれしく思うことも、嫌だと感じることも違う。だから、とにかくコミュニケーションを取って、間違えたら謝って、通じ合えたら喜んで、みたいなことが大切なのかなと思いました。

  • コトノハ小舟

    序章の男性描写のパターンに名前をつけてみる、というのが秀逸。こうしてみると、笑っちゃうというか、滑稽ですらある。笑い事じゃないんだけど。毎日毎日こうした広告に晒されてる私達は洗脳されてるに近いかもしれない。筆者の見つめる視線を借りて、繰り返し観て、凝視することで、現実のやばさを認識しました。いやあ、自分自身も強く内面化してるかもなあ。女性も男性への接し方で再生産に加担してる面もあると思うし、男の子の育て方って大事かも。女の子の育て方も大事だし。今の自分として、どうしたらいいんだろ?!というのが今。

  • oooともろー

    街中にあふれる広告によって「男らしさ」のイメージが刷り込まれる。男性中心主義。白人への羨望。その規範から外れる男たちの生きづらさ。

  • ganesha

    CMやポスターから読み解く男らしさや、反映される価値観、これからの男性性について。既製品スーツの市場と進学男子校でのジェンダー教育が印象に残った。男磨き界隈怖。紹介されていた伊藤聡を読んでみようと思いつつ読了。

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