小林秀雄(文芸評論家)

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小林秀雄初期文芸論集

小林秀雄(文芸評論家)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003109519
ISBN 10 : 4003109511
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1980
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 里愛乍

    初期を謳われている本書は、これは気のせいかもしれないけれど、比較的読み易かったと思う。何せ語彙が超常現象かと思うくらい優れた御方なので、自分の知識程度ではその文力に追いつけずにいる事態が侭あるからだ。中でも『批評家失格』『批評について』『Xへの手紙』が面白い。特に数行で端的に述べられた『失格』は必要最低限の言葉でダイレクトにまたユーモラスに表現されており思わず吹き出してしまう。「人の心を傷つけるものは言葉の裏の棘である」「私は、手袋を嵌めた手で、仕事をいじられたかない」ああ、もう最高です。

  • lily

    岩波愛を100周するような情熱と美文と世界を跨ぐ壮大な文学論で息継ぐ暇もないほど圧倒される。『Xへの手紙』に出逢えただけでも価値は温存できるのだけれど。また、川端康成曰く「今日の純文学の敵は通俗文学ではない、岩波文庫だ」と。ありがたい。

  • 1.3manen

    「芸術のための芸術」は、自然や社会が芸術を捨てたという衰弱の形式(19−20頁)。芸術は実生活の要約として現れる(42頁)。作家にとって作品とは彼の生活理論の結果、不完全な結果。対して、批評家にとって作品とは生活理論の唯一の原因、完全な原因(70頁)。社会は自然の破片。個人は社会の破片。人間精神とは言葉を個人とする社会(88頁)。「不幸を感じている人より不幸に慣れてしまった人の方が不幸」(229頁)。経済、政治の危機を眺めて、同列に精神の危機を置いてみないのか(273頁)。社会混乱から生まれた思想が混乱→

  • メルキド出版

    「批評家失格 T」(1930)かつて批評は芸術だったのだろう。批評と創造の「困難」な緊張関係はいつから失われたのか。とはいえアニメ批評には残存している気がした。かたや文芸批評は……

  • NICK

    小林秀雄のデビュー評論を初めとして文芸時評を中心に収録。途中まで読んでしばらく止まっていたのだが、こうして読み返してみると、その一貫した主題めいたものがわかってきた気がする。理論と実践は本来重なるもので、日本におけるマルクス主義、自然主義の理論というのは理論のための理論でしかなく、批評においてはそうした実践を伴わない思想は結局作品の物差でしかなく、作品そのものの美を干渉することにはならないということだろうか。小林は当世の作家らの実践について批評したが自身は批評というスタイルにおいて「実践」したということか

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