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古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源 中公新書

小林登志子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121025234
ISBN 10 : 4121025237
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ティグリス・ユーフラテス河の間に広がるメソポタミアの平野、ナイルの恵みに育まれたエジプト。ここで人類は古代文明を築き、数多くの神をつくり出した。エジプトの豊饒神オシリス、天候を司るバアル、冥界神ギルガメシュ、都市バビロニアを守るマルドゥク、アジアからヨーロッパまで遠征したキュベレ女神、死後に復活するドゥムジ神―さまざまな文明が興り、消えゆくなか、人がいかに神々とともに生きたかを描く。

目次 : 序章 神々が共存する世界―古代オリエント史の流れの中で/ 第1章 煌く太陽神、霞む太陽神/ 第2章 地母神が支配する世界/ 第3章 死んで復活する神々/ 第4章 神々の王の履歴書/ 終章 「アブラハムの宗教」が対立する世界

【著者紹介】
小林登志子 : 1949年、千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業、同大学大学院修士課程修了。古代オリエント博物館非常勤研究員、立正大学文学部講師等をへて、現在、中近東文化センター評議員。日本オリエント学会奨励賞受賞。専攻・シュメル学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • HANA

    古代オリエントにおける神々の紹介を予想しつつ読んだのだけど、実際は当時の社会がどのように神を捉えていたかというのとその変遷を論じたものであった。太陽神や地母神、復活する神に神々の王といったジャンルに分けられて文明揺籃の地での彼らの受容は非常に興味深いものの、個々の神々の神話について詳しい紹介があるわけではないので、初心者には厳しいかな。自分はwikiを見ながら読みました。一方で戦争での神像の奪い合いやそれの素材に大きさ、祭礼等当時の社会情勢が生き生きと描かれて、そちらは初めて知る事ばかりで興味深かったが。

  • ビイーン

    ギルガメッシュ叙事詩を読んでから古代オリエント世界に興味が尽きない。古代オリエント世界の神々は個性豊かである。またキリスト教徒は客観的になれないと思うが、旧約聖書のノアの箱舟やバベルの塔の話は古代オリエント世界の他民族文化から巧みに取り込まれていた。面白かったので、図書館で借りた本だが購入して手元に置きたい。

  • 古代オリエントということで、ギリシャ神話やエジプト神話、イスラム等、周辺地域の神々もごった混ぜになっていて、さすがは大陸だなあと。エジプトの異端の太陽信仰アテン神にも触れられていて、アー、あなた、ここの出だったんですかってなった。各地域の神話では冥界に堕ちたら堕ちっぱなしで、片足突っ込んだり、嫁連れ返そうとして正気に戻るタイプは多いけど、オリエントではきっちり死んで、きっちり復活する神もいて面白かった。

  • いくら丼

    私は特に具体的な歴史が好きなようで、ブランコの起源や神像を取り巻く歴史は面白かった! 主人公がはっきりしているのも良いですね、太陽神についての第1章など、一つのイケイケ神様が広範囲に与えた影響を描いてくれて、しかもそれが中央アジアを学んだ時に知ったミスラ神とかだったりするので、既存知識との繋がりもあり読みながらもうノリノリです。逆にメソポタミアの神々については、全く知らない名前が次々出てきて正直難儀しました……うぅ、でも何故か元々アッシリアに興味が強かったので、アッシュル神のくだりとか結構興味持てました。

  • hal

    古代オリエントを中心に、神々の変遷をまとめている本です。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は同じ神を信仰しているが、これらをまとめて「アブラハムの宗教」と言うらしい。ヤハウェは元々はユダヤ起源ではないらしく、嵐と戦争の神だったとか。そして「イスラーム」は「絶対的服従」という意味らしい。かつては肥沃だったオリエントが荒廃したのは、農業で土地が疲弊したせいもあるが、派閥争いばかりしてる「アブラハムの宗教」のせいも大きいのでは。とにかく遺跡を壊すのだけはやめて欲しい。

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