Books

政治家やめます。 ある国会議員の十年間

小林照幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043943470
ISBN 10 : 4043943474
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2010
Japan

Product Description

「向いてないのでやめます」。国政史上、前代未聞の理由で政界を去った元自民党代議士・久野統一郎。竹下派、小渕派を経たエリート二世議員の苦悩の日々、戦後政治の"失われた10年"を大宅賞作家が描く!!

Content Description

「向いてないからやめます」国政史上、前代未聞の理由で政界を去った元代議士・久野統一郎。竹下派、小渕派を経て「将来、大臣間違いなし」といわれたエリート2世議員である。しかし、本人は“政治家にはなりたくなかった”。不本意ながら政界に入ってしまった男がカネと選挙に翻弄され、奔走した10年間。政治とは?政治家とは?そして有権者とは?その実態を大宅賞作家が赤裸々に描く。必読の政治ドキュメント。

目次 : 序章 混乱する自民党/ 第1章 初出馬―神輿に乗る、神輿を担ぐ/ 第2章 永田町―バッジ、赤絨毯、グリーン車/ 第3章 五五年体制の崩壊―自民党、野党へ/ 第4章 阪神・淡路大震災―政治家としての自覚/ 第5章 選挙区と永田町のはざまで―義理と人情の鎖/ 第6章 公共事業の獲得―万博、空港、港湾/ 第7章 「今期限りで引退します」―意志を貫く/ 第8章 さらば永田町―我、郷里に帰る/ 終章 親父の選挙 息子の選挙

【著者紹介】
小林照幸 : 1968(昭和43)年、長野市生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の92(平成4)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。99(平成11)年、『朱鷺の遺言』(中央公論新社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノンフィクション賞を、当時同賞史上最年少で受賞。信州大学経済学部編入学・卒業。明治薬科大学非常勤講師(生薬学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • goro@the_booby

    「毒蛇」に続き小林照幸のノンフィクション。いや〜政治家はつくづく大変だなと。二世議員で選挙も楽勝と傍から観れば思うけどね。久野統一郎氏が議員となった90年からの10年間が描かれるんだけど、いきなり竹下登に引き合わされ有無を言わさず衆議院に立候補させられる。当初から自分には向かないと思いつつも政局や地方選挙に事件、事故、災害と激流に巻かれる。読むたびにこんな事あったわと昔の事を思い出す。派閥やしがらみのない政治を目指しても派閥やしがらみがなければ当選できない現実。そんな久野氏自身が出した決断が辞職だった。

  • 毒ドーナツを食べたいな

    スキャンダルや失態があって辞めたのではなく、しがらみに疲れて引退を決めた議員の鬱々とした気持ちが全編に渡り色濃い◆とはいえ、一方でリーダーシップを発揮してハツラツと働く議員もいるわけだから、その差は一体何なんだろうと疑問に思う。うーむ。

  • sasha

    老齢でもなく、落選でもなく、「向いていないので辞めます」と言って国会議員を辞した愛知県選出の久野統一郎の10年を追ったノンフィクション。「普通の感覚でいよう」と思っても、周囲がそれを許さないんだぁ。しかし、政治家の支持者って怖いわ。国会議員って「この人に国政を任せたい」と思って選出するもんだと思うんだけど、彼らにしてみたら「俺たちが政治家にしてやった」」って感覚なんだな。与党でいる為に、それまで大いに批判して来た公明党とも仲良しこよしになる自民党には久野さんじゃなくても唖然だよね。

  • 西澤 隆

    財政がやばい状況で「サービスを切って税収を増やす」手段を考える必要があるのに政治家は誰もそれを言えない。選挙が怖いからだ。世襲が繰り返されるのも「ソイツが候補者だ」と選挙を手伝ってくれる人たちが納得するためにそれが一番ラクだからだ。言ってしまえばミもフタもないことなのだけれどそれでもとても説得力のある矛盾。その矛盾を越えていくだけの厚顔無恥さとしたたかさがなければ強くて働ける政治家にはなれない。語られる政治との「敗戦記」を読みながら「これでいいのかな」を考える本でもあります。政治家がではなく、有権者が。

  • 代理

    『普通の人は500円のネクタイで満足』してるという歪んだ庶民感覚を持って政界で奮闘(してない)したノンフィクション風のなにか。終始、他人事であり彼を担ぐしか無かった当事者には同情する。自自公連立の野合批判は尤もだと思うが、自身の派閥への絶対忠誠とはどう整合してるのだろう。自分は魂が綺麗すぎるから永田町とは合わない、というストーリーをゴリ押ししてくるがどう考えても地方選の調整ミスと敗戦処理の失敗でしょ。それによく怒鳴ってるし。普通の人はここまで自分を『普通』とアピールしないものだと思うのだが

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items