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密室・殺人 角川ホラー文庫

小林泰三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041152553
ISBN 10 : 4041152550
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

「世界一異常な探偵」こと四里川陣のもとを訪れた1人の女。彼女によれば、雪山に立つホテルで若い女性が不可解な死を遂げ、自分の息子が殺人容疑をかけられていると言うのだ。探偵に命じられ、助手の四ッ谷礼子は事件の起こった亜細山へ向かう。彼女を待ち受けていたのは、密室から死体が消失するという、「密室殺人」ならぬ「密室」&「殺人」の謎だった。村人たちは口々に、亜細山には得体のしれぬ忌まわしき「モノ」が封印されていたのだと語るが‥‥。絶妙なバランスでちりばめられたユーモア、周到に用意された伏線の数々、どんな想像をも裏切る結末。『玩具修理者』『人獣細工』の鬼才が放つ、異色の本格ミステリ!

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2012年『天獄と地国』で第43回星雲賞日本長編部門、14年『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年『ウルトラマンF』で第48回星雲賞日本長編部門を受賞。20年11月逝去。21年、第41回日本SF大賞功績賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yukaring

    「小林さんだし普通の密室のはずがない」という予測は当たったのか外れたのか…。まさかの変化球な着地に驚く常識を越えた密室ミステリ。そしてまた会えて嬉しい徳さんとこちらはあまり嬉しくない新藤礼都が登場。でも新藤礼都ってこんなキャラだっけ?雪深い山の別荘で1人の女性が死体で見つかる。部屋に入ったのに発見されたのは雪の上。しかも窓にもドアにも鍵がかかっている。女性はどうやって密室から出たのか?この一風変わった『密室・殺人』を依頼された探偵もかなりの変人。助手の礼子も苦労するが…。奇妙な味わいが楽しめる物語だった。

  • igaiga

    あーーー?そうなの?これで終わるの??と。でも、警部は全てを理解しているワケですよね。そうなると何かこう気になるよねー。もう1度、探偵の会話というかやりとりメインに読むと何かつかめるかなぁー。

  • APIRU

    「密室殺人」ではなく「密室そして殺人」であるという、特異なガジェットの一篇です。密室にいたはずの女性が、屋外で死体となって発見される。全体的にいつものSF要素は鳴りを潜めておりホラー味も薄く、小林泰三小説の中ではある意味スタンダードなミステリー的趣向と言えなくもないと思います。とはいえ、一筋ではいかないのが著者のクオリティ。事件の真相としてはそこまで吃驚ではなかったものの、ときに交錯する虚と実や最後にいっそう謎が深まる探偵など、どこを掬っても小林泰三の奇才が発揮された独自のミステリー小説であると思います。

  • Hideki Ando

    クトゥルフ神話を少し題材にしたミステリーっぽい。何となくそんな感じかと思ってはいたが、最終的には若干腑に落ちない感じになっている。

  • alien_ftball

    え、あっ、えー、ってなる展開で終わってしまった。続きとかあるのかなあ。四里川探偵は、コナンくんやガリレオ先生とはまた違うタイプの探偵です。

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