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ドロシイ殺し 創元推理文庫

小林泰三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488420161
ISBN 10 : 4488420168
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

ビルという名の間抜けな蜥蝪となって不思議の国で暮らす夢を続けて見ている大学院生の井森は、その晩、なぜか砂漠を彷徨う夢の中にいた。干からびる寸前のところを少女ドロシイに救われ、エメラルドの都にある宮殿へと連れて行かれるものの、オズの国の支配者であるオズマ女王の誕生日に起きた密室殺人に巻き込まれてしまう。『アリス殺し』『クララ殺し』に続くシリーズ第三弾!

【著者紹介】
小林泰三 : 1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞(国内部門)を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『AΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。『天国と地国』、『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を、また、『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する。2020年没。2021年、第41回日本SF大賞功労賞が贈られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ナルピーチ

    シリーズ3作目のモチーフは『オズの魔法使い』蜥蜴のビルはドロシイ一行と遭遇し、オズマ女王が統治する“オズの国”へと向かう事になるのだが…またもやビルは事件に巻き込まれてしまう。当然の如く本作も小林節がとことん発揮!メルヘン&ミステリー&グロテスクが融合された独特過ぎる世界感はもはやヤスミンの専売特許と言える。原作を読んでたらもっとこの世界感を楽しむ事ができるんだろうが、巻末を見てビックリ!オズシリーズってそんなにあったのか。ビルが不思議の国へ帰りつくのは一体いつになるんでしょうね。

  • 神太郎

    メルヘン殺しシリーズもついに三作目。ハードカバーを買う前に文庫化してしまったので今回は文庫で。不思議の国→ホフマン宇宙ときて次はオズの魔法使いの世界。今までで一番普通かと思いきやいやいやこちらもこちらで実に狂っております(小林泰三の筆のせいなのか?)。今回は現実世界の方があっちの方よりもヤバい人たち(人ならざる人たち)だったので井森君はそれ以上踏み込まなくて正解だったかと(角川ホラー文庫世界に行っちゃうぞ?)。ビル君はいつになったら不思議の国に帰れるのかなぁ?

  • 肉嬢★

    今回の舞台はオズの魔法使い。昔、読んだ記憶はあるけどキャラは思い出せても内容は曖昧のまま読み進めたが、それでも楽しく読めた!オズの世界が幸せかと言われたら個人差があるだろうな〜と思った。しかし、この後どうなっちゃうの!??と更に気になったのでこのまま次のシリーズを読む♪

  • Junichi Yamaguchi

    『おまえはおまえの世界に生きるしかないんだね』… シリーズ3作目。 やはり、このシリーズは楽しい。 童心に帰りながらも大人じゃなきゃ耐えられないような残虐性の高い事件。 次巻がラスト… 期待したい。 しかし、「クララ」を読んでない… 近々のテーマは「クララ探し」。。

  • かめりあうさぎ

    メルヘンシリーズ3作目。タイトルから分かる通りオズの魔法使いがモチーフ。砂漠を彷徨っていたビルをドロシイが助けてくれて一緒にオズの国に行くが、そこで凄惨な殺人事件に巻き込まれてしまう。地球とオズの国とを行き来しながら、果たして犯人にたどり着くことができるのか。ビルがすごく成長しているというか、井森がビルを使いこなしているという印象。ミステリ的にはわりとあっさり味でしたが、相変わらずの会話劇で楽しく読み終えることができました。

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