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生物はなぜ死ぬのか 講談社現代新書

小林武彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065232170
ISBN 10 : 4065232171
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

死生観が一変する現代人のための生物学入門!遺伝子に組み込まれた「死のプログラム」とは?

目次 : 第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか(天文学者になればよかった/ 「この世の始まり」を見る方法 ほか)/ 第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか(「変化と選択」/ DNAとRNA、似たもの同士が存在する理由 ほか)/ 第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか(食べられて死ぬという死に方/ 食べられないように進化した生き物 ほか)/ 第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか(2500年前まではヒトの寿命は15歳だった/ ヒトの最大寿命は115歳!? ほか)/ 第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか(死はヒトだけの感覚/ 多様性のために死ぬということ ほか)

【著者紹介】
小林武彦 : 1963年生まれ。神奈川県出身。九州大学大学院修了(理学博士)。基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所を経て、東京大学定量生命科学研究所教授。前日本遺伝学会会長。現在、生科学学会連合の代表も務める。生命の連続性を支えるゲノムの再生(若返り)機構を解き明かすべく日夜研究に励む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • absinthe

    生物はいつか死ぬことを前提に設計されていた。生物学の色々な成果や面白い小話をまとめた。宇宙関連の話題や最近のAIにも話が及ぶ。この手の本を何冊も読んでる人は、またあの話かと思う話題も少なくないが、そんな人も幾つかは初めて聞く話だろう。小5の娘に読ませたら、とても読みやすくて面白かったと言ってくれた。

  • trazom

    本書を読んで、ジョブズ氏の"Death is very likely the single best invention of life"という言葉を思い出した。著者は、生き物が死ぬのは「多様性」のためだという。遺伝子の変化によって多様な「試作品」を生み出し、死は生命の連続性を維持する原動力となる。しかも、通常は細胞老化するのに、生殖細胞だけはテロメアが短くならない。だから「進化」が可能になったんだというのが凄い。特に目新しい情報はないが、生物・社会の両面から、死を前向きに捉えたユニークな一冊だと思う。

  • まーくん

    なぜ生物は死なねばならないのか?すぐ思いつくのは生き物が溢れて食料や生活空間が不足すること。しかし、それは結果論で、一般的な「死ななければならない理由」ではなく、本当の理由は「多様性」にあると述べています。生物は激しく変化する環境の中で存在し続けられる「もの」として誕生し進化してきた。その生き残りの仕組みは「変化と選択」。そのためには古い「もの」は消え、新たな膨大な「試作品」の中から、新しい環境に適した「もの」だけが選択されていく。根源的な疑問「そもそもなぜ生き物は死ぬのか?」について生物学的に考える。

  • のっち♬

    生物の誕生から変化(変異)と選択(絶滅あるいは死)の繰り返しによる多様性の形成・進化を概観し「生命の連続性を維持する原動力」として「死」の必然性を示唆する。アプローチは専ら進化論や分子生物学で、素人には難解、通過者には厚みに欠ける中途半端な難易度。頁数の関係だろうが、アナログ的AI全否定論や"多様性"に持ち込んで"利他"に訴える社会派コミットは既視感しかないので専門的解説こそ充実させるべき。例えば食物連鎖の観点からヒトの老化研究にマウスを採用する非妥当性や遺伝子工学の最新知見は読ませどころだと思うのだが。

  • 修一朗

    ’自転車の部品をプールの底に沈めておいてかき混ぜたら完成品ができた’みたいなことが地球の歴史上1回だけ起きたのが生命誕生なのだという。ハダカデバネズミやベニクラゲのような例外はあれど多様性を確保し種の存続の可能性を高めるために死ぬように進化したのが生物なのだ。まさに生物は’わけあって絶滅してきました’なのだった。小林先生は人間という種はあと100年持続できないと言う。面白かったけども既存知識のかき集め感があってちょっと薄味。第5章がメイン。4章以降の専門のオリジナルなところをもっと知りたかった。

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