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なぜヒトだけが老いるのか 講談社現代新書

小林武彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065326404
ISBN 10 : 4065326400
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人間以外の生物は老いずに死ぬ。ヒトだけが獲得した「長い老後」には重要な意味があった。生物学で捉えると「老いの常識」が覆る!

目次 : 第1章 そもそも生物はなぜ死ぬのか/ 第2章 ヒト以外の生物は老いずに死ぬ/ 第3章 老化はどうやって起こるのか/ 第4章 なぜヒトは老いるようになったのか/ 第5章 そもそもなぜシニアが必要か/ 第6章 「老い」を老いずに生きる/ 第7章 人は最後に老年的超越を目指す

【著者紹介】
小林武彦 : 1963年生まれ。神奈川県出身。九州大学大学院修了(理学博士)。基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所を経て、東京大学定量生命科学研究所教授。日本遺伝学会会長、生物科学学会連合の代表を歴任。日本学術会議会員。生命の連続性を支えるゲノムの再生(若返り)機構を解き明かすべく日夜研究に励む。地元の伊豆、箱根、富士山をこよなく愛する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「生物はなぜ死ぬのか」に続く小林先生の著作。全ての生物に死があるのに、なぜ「老い」はヒトだけなのか。ヒトと近いゴリラやチンパンジーでも、閉経とともに寿命を迎え老後がないのに、なぜヒトは生殖可能期間を越えて40年も生きるのか。そんな疑問に対する基礎生物学の答えを知りたかった。DNAの損傷が幹細胞で起きて細胞の供給能力が低下しても、(細胞が更新されない)心臓と脳の機能が低下しても、個体の死に至らない老化の謎は、今一つ解消されない。本書の後半は、老人の処世訓のような話ばかりで、内容がタイトルから乖離してゆく。

  • tamami

    著者は、前作『生物はなぜ死ぬのか』で、「全ての生き物は、偶然、勝手に、利己的に生まれるが、死ぬときには、結果として他を利するかたちで、公共的に死んでいく」と述べる。一方で本書は、ヒトの場合は、他の野生動物のような現役バリバリか死かとは違って、その間に「老い」を実感し、物事をバランス良く見られる「シニア」というステージがあるという。シニアは社会にとって必須な存在であり、遺伝学的な見地、社会的な見地から、老いの正体、シニアとしての過ごし方を詳述してくれている。シニアにしかできない事を求める楽しみが湧いてきた。

  • ひこうき雲

    人間は生物学的に55歳が寿命。医学の発展やらで85歳まで生きてる人が多い。         じゃあ与えられた30年間で何をする?おじいちゃん、おばあちゃん仮説(老いた人がいる方が集団の維持や子育てが上手くいく)について語られているけど、ただ隠居してるだけじゃ疎まれて、ご飯食べられないよね。ってだけじゃないかな。

  • 岡本 正行

    読み終えてしまった。少しづつ、例えば、今日は、「はじめに」、次の日は、「第1章」とかいって一週間ぐらいで読み終える。今回も、そのつもりが他の人から予約が入って、少しでも早く読まなくてはと思い、読みだすと早かった。生物学者の本なので、そっちの方の詳しい専門的なことは理解しがたいし、面白くないので、半分飛ばした。後半に入ると、社会的に、ヒト(人間)がシニアになる、いわば無用の存在となりながら他の生物と異なって、なぜ生きながらえることができるのか、またどういきるべきなのかを論じている。ひとそれぞれではある。

  • 特盛

    評価3/5。前作「生物は何故死ぬのか」に続き、生物学者から見た人の老化がテーマ。老化のメカニズム、他の生物との違い、進化的意義、筆者から見た生き方の提言が述べられる。7−8割方は前著のメッセージ、残りはシニアになった筆者のエッセイ的印象か。成田悠輔の老人切腹論への反応か、社会はシニアを大事にすべき、シニアは公共を意識して生きるべしが終盤の強い主題。自分もシニアになり行く故興味深いが、社会の変容が急激であり、シニア比率も社会が未体験に高くなる。老害にならずどう公共に貢献するか?は改めて難しい問いだと思った。

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