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苦しいとき脳に効く動物行動学 ヒトが振り込め詐欺にひっかかるのは本能か?

小林朋道

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784806716433
ISBN 10 : 480671643X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

著者が苦しむ生きにくさの正体を動物行動学の視点から読み解き生き延びるための道を示唆する。

目次 : “よそ者嫌い”の進化心理学―ある本能は尊重し、ある本能は調整する/ 振り込め詐欺にひっかかる人が一万年前の世界では生き延びる理由―「認知バイアス」の「一〇〇人程度の集団での狩猟採集生活」における適応的意味/ 自分は何者なのか、心にぽっかり空いた穴―数十万年前から変化していない現代人の脳と利己的遺伝子説/ なぜ〓は“キキーッ”で、〓は“ブーバー”なのか?―動物行動学からの答え/ 苦しいとき、動物行動学の視点から考えたこと―「『耐える』という本能は、生きることの誇るべき一部」という知見/ 脳という物体からなぜ意識という非物体が生じるのか―「認知世界は種によって異なる」という動物行動学の基本理論から考える

【著者紹介】
小林朋道 : 1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。専門は動物行動学、進化心理学。これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。中国山地の山あいで、幼いころから野生動物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。1日のうち少しでも野生生物との“交流”をもたないと体調が悪くなる。自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみ現場派だと言われている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    幸い「苦しいとき」ってのが余り無いのですが、Twitterでね「一生懸命書いた」とツイートされていたので、読んでみる事にしました。「自然の中で100人程度の集団をつくって狩猟採集を行う生活」に適応したヒトの脳は、ヒトが後天的に作り出した社会構造には、必ずしも適応的では無い場合もあるって事。また、脳にはクセがあるのでそれらを認識する事で、自身の置かれた状況下を客観視してみましょうねって事なのかしらね。図らずも、狩猟採集民の暮らしが書かれた本を併読していまして。かなりシンクロして、楽しい読書体験となりました。

  • アキ

    6篇のエッセイからなる。動物行動学、進化心理学が専門の著者によると「ホモ・サピエンスの脳は、自然の中で100人程度の集団をつくって狩猟採集を行う生活という環境において生存・繁殖がうまくいくように進化してきた」らしい。その理論で言うと振り込め詐欺にひっかかる人は一万年前世界では生き延びる理由があると。情報が嘘である可能性を時間をかけて考えるよりも確証バイアス(ストーリーテリング・バイアス)を働かせ一瞬で判断を下す方が生存・繁殖に有利だったのではないか。うーん、どうだろう?ひとつの見方が得られる書ではある。

  • トムトム

    みんなそう。良いときもあれば悪いときもある。自分以外の全てが幸せそうに見えてしまうこともある。人間だもの。キラキラしたSNSばかり見ているとそちらが普通かと思いこんでしまうかもしれないけれど、はたしてそうかな?落ち込んでもいいのさ!という本。

  • onasu

    (繰り返し述べられる)人間は長い間「自然の中で100人程度の集団をつくって狩猟採集を行う生活」という環境に適応してきたので、現代の環境にそぐわない点があるのはおかしくない。  なんで、そこんところを人間も動物と、動物行動学的に解釈するというのはおもしろい。

  • to boy

    著者の言いたいのは「自然の中で100人程度の集団を作って狩猟採集を行う生活」に適したホモサピエンスの生活様式(イコール遺伝子)がその後の人類の進化に追い付かず、現代もその遺伝子が我々の生活に根付いているということか。なかなか面白い考えで一理あると思った。不安、怒り、怯え、喜びなどの喜怒哀楽は当時の生活に必要な反応との事。何故に、類人猿時代での遺伝子で説明できるのかの説明がなされていない事には疑問が残った。それにしても文章がくどくて読むのに難儀しました。

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