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わたしだけの宝物をつくる 自分らしく輝く図画工作の時間

小林恭代

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784491059020
ISBN 10 : 4491059020
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書の概要

「授業が終わった後、ある子供が枝を抱きしめて、『これ、絶対持って帰る』と言いました。 じっくりと関わることで、枝が自分だけの宝物になったのでしょう」(本文より)。文部科学省教科調査官として全国を飛び回る著者が出会ったのは、自分らしくひたむきに表現し、鑑賞する子供の姿と、伴走者として寄り添う教師のまなざし。正解のない問いに対して自分なりの答えをつくる図画工作の学びは、混沌とした現代を生きていくために必要な感性を育み、心豊かな人生へとつながる「宝物」を子供たちにもたらします。子供の笑顔が輝く珠玉の授業実践12例を通して、図画工作の学びを支える教師の心掛けや手立てを伝える一冊です。

本書からわかること

図画工作はよりよく生きるための学び

図画工作では、単に上手な作品をつくれるようになればよいわけではありません。生活や社会の中で出会う形や色などと豊かに関わる資質・能力を身に付けることが、よりよい人生や社会をつくることにつながります。それは将来の役に立つというだけではなく、今感じたりつくったりすることそのものを楽しむ経験を大切にするということです。
第1章では、図画工作の学びが子供にとってどんな意味や価値があるのかということを考えます。自分はどうしたいのかという正解のない問いに挑む表現の活動や、対象のよさを味わいながら、自分なりの見方や感じ方を深めていく鑑賞の活動。それらを通して育まれる子供の感性は、不確実な時代において、今後より一層重要となるものです。

図画工作の授業づくりで大切にしたい5つのポイント

授業の主役は子供です。子供が夢中で活動し、自分らしさを発揮できるようにするために、教師はどうしたらよいのでしょうか。第2章では、5つのポイントを挙げながら、教師の手立てについて解説します。

<1>思いを表現するための材料や用具の準備
<2>豊かな活動が広がる場所の設定
<3>じっくり感じ、考え、表す時間の設定
<4>子供の活動を支える教師の関わり
<5>指導に生かす学習評価の視点

さらに、それらのポイントを踏まえた実際の授業研究の様子を、教師同士のやりとりを通して紹介しています。

ワクワク、ドキドキ、のびのび、キラキラ、じっくり‥‥子供の心が動く瞬間を見つめて

第3章では、著者が見つめた12例の授業場面を通して、自分らしく輝く子供たちの姿と、それを支える教師の工夫を紹介します。ここでは子供の心の動きに着目し、以下のテーマごとに実際の授業の様子を生き生きと伝えます。子供が自分だけの「宝物」を生み出す瞬間を、ぜひあなたも味わってみてください。

【著者紹介】
小林恭代 : 文化庁参事官(芸術文化担当)付教科調査官。文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官。国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官。千葉県公立小学校教諭、千葉大学教育学部附属小学校教諭、千葉県公立小学校教頭を経て、令和2年4月より現職。専門は図画工作教育、立体、彫塑。千葉県長期研修生として、地域と連携した題材開発について研究。平成29年学習指導要領等の改善に係る検討に必要な専門的作業等協力者、令和元年評価規準、評価方法等の工夫改善に関する調査研究協力者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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