Books

梅里雪山 十七人の友を探して

小林尚礼

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635047227
ISBN 10 : 4635047229
Format
Books
Release Date
November/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1991年1月3日、中国・雲南省にある梅里雪山に挑んでいた京都大学学士山岳会と中国登山協会による合同隊の隊員17人が消息を絶ってしまった。先輩や友人たちを失った小林は、遺体捜索括動に加わったことが縁で、その後、麓の村に通い続け、村人たちと交流を深める。海外登山史上最悪の遭難事故から19年、遺体捜索を通して知った住民との友情と「聖なる山」の真の姿。

目次 : 第1章 聖山への登山(遭難一九九一/ 再挑戦一九九六 ほか)/ 第2章 カワカブとの出会い(チベット人の村に暮らす/ 梅里雪山一周の旅)/ 第3章 四季の梅里雪山(魔の山、聖なる山、そして豊かな山/ カワカブ巡礼 ほか)/ 第4章 森と氷河を巡る(松茸の香り/ カワカブの森へ)/ 第5章 聖山とはなにか(聖山に出会う旅/ 六〇年に一度の巡礼 ほか)

【著者紹介】
小林尚礼 : 1969年、千葉県生まれ。京都大学大学院環境工学修了。大学では山岳部に在籍し、日本各地の山に通った。1998年の梅里雪山遺体捜索を機に写真家をこころざし、チベットやヒマラヤを中心に撮影活動を行なっている。京大学士山岳会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • chantal(シャンタール)

    雲南省に梅里雪山と言う美しい山がある、1991年に日中合同登山隊17名死亡と言う遭難事故があって以来登山の許可が出ず、未だに登頂した人はいないと旅好きの同僚に教えてもらい初めて知った山。写真で見るその神々しさに一目惚れし、あちこち探している内に見つけたこちらの紀行文。登山隊日本側の母体であった京大学士山岳会のメンバーだった著者は遭難後の遺体や遺品の捜索に何度も現場を訪れ現地チベット族の村人たちとの交流の中で、村人たちの山への想いを理解し、自らも「登りたい」との気持ちが消失して行くその過程に心を打たれる→→

  • キムチ

    1991の大規模遭難その後の記録。カラーが立派綺麗と思ったら、筆者は途中で人生の舵取りを変え写真家になっていた。山は「登山者」「遺族」「そこで暮らす人々」で3つの側面を見せるとある。白きたおやかな峰は一旦牙を剥くととてつもない表情と化す。が地元ではカワカブと呼ばれ、強い信仰の砦だ。死を超え命が続いていく輪廻転生の礎として。中盤 大皿みたいな松茸を採ったり、乳とバターの豊潤な味に酔ったり民俗紀行の巡礼の様相も見せるのは 山の民と行く旅が食料現地調達である所以か。悲喜こもごもの重厚なドキュメントだった。

  • あやの

    梅里雪山の写真はどれを見ても本当に神秘的で、登山家はどれほどここに登りたいだろうか。しかし地元の人々にとって聖山であるため、17人が遭難死した後は登頂禁止となった山。筆者は遭難した仲間の遺品や遺骨を探すため、10年以上に渡って何度も麓の村に滞在し、地元の人々と暮らし、聖山が聖山たる所以を理解していく。6千b級の山なのに未踏峰。そんな山がまだ世界にはたくさんある。人間が万能ではないことを思い知らされる。チベットの村の人々の生活も興味深く読んだ。

  • Sakie

    素敵な響きだ。地元の村人は聖なる山"カワカブ"と崇め、毎朝祈り、亡くなった家族や仲間を想って巡礼に出る。ひっくるめて信仰とし、平穏に暮らす。美しい自然、雪解け水が農作物を実らせ、牛や豚を育てる。こんなに豊かな生き方が現代にあるだろうか。その山の登頂を日中合同登山隊が目指し、全17人が遭難した。地元の村人たちは、聖山だから登らないでくれと繰り返し訴えた。なぜ現代人は未踏の高山に登りたがるのだろう。刹那に生命を賭けて山頂を征服するのが自然に逆らう行為なら、自然に命を預けて平穏に暮らすほうが気高いように思う。

  • pitch

    また素晴らしい本に出会った。梅里雪山の遭難事故についての本かと思ってたら、書かれているのはもっと大きなテーマだった。事故の捜索や遺品回収に関わって、主峰カワカブの麓の村で暮らすことになった著者が、カワカブに対する認識を「攻略対象」から「 登ってはいけない聖山」へと変えていく、その経緯を書いた本。自然を畏れ、敬うとはどういうことなのか、実体験に基づいて、素直に記されている。添えられた写真も素晴らしい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items