小林哲夫 (教育ジャーナリスト)

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「旧制第一中学」の面目 全国47高校を秘蔵データで読む Nhk出版新書

小林哲夫 (教育ジャーナリスト)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140886694
ISBN 10 : 4140886692
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

旭丘、安積、桐蔭、藤島、修猷館、鶴丸―各県の地元で不動のステータスを誇る高校は元「第一中学校」だ。なぜ「昔からあの学校が一番」と言われるのか?進学実績だけでない評価の理由は?栄光を失う学校と維持する学校の違いは?全都道府県の「元一中」について、学校史、同窓会誌、学校新聞で掘り起こした逸話から最新の教育事情までを惜しみなく詰め込んだ痛快作。教育関係者、中学校の親、ライバル校出身者も必読!

目次 : 第1章 一中「復権」の最前線―二〇二〇年代をどう生き残るか/ 第2章 「第一中学」誕生秘話―熾烈な誘致合戦と悲喜こもごも/ 第3章 新制高校の校名争奪戦―都道府県を代表する名をつけるために/ 第4章 東大・京大合格作戦―神童の意地の見せどころ/ 第5章 “文武両道”の真実―スポーツで全国制覇する一中/ 第6章 受難の時代―「総合選抜」と学区割りでつぶされる一中/ 第7章 たたかう女子―男女平等社会への険しい道/ 第8章 伝統と否定―アイデンティティーは保たれたか

【著者紹介】
小林哲夫 : 教育ジャーナリスト。1960年神奈川県生まれ。95年から『大学ランキング』編集を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoneyama

    古い校舎が好きで、旧制一中、旧制高校のその後に興味あり。戦後の変遷と2022年現状を全国的に俯瞰できた。同窓会誌や当時の週刊誌まで丹念に引用している。一中のプライドも、戦後の極端な平等主義による一中つぶしや校名継承問題も、何かと激しい。土地によって異なる存続事情は廃仏毀釈に既視感あり。地域の数少ない優秀な生徒をどう集めるか、総合選抜制で凋落し、私立校がさらった地域を知る。東大入学者数をわかりやすい指標とするならば。最後に松本深志高校の「校則がない」話が良かった。リーダーには青春期に自治の経験が必須と思う。

  • かわくん

    その府県で一番先に創設された旧制の公立中学校、その多くは高校として進学校になった。自分もそうした学校に入り高校生活を過ごした。明治から長く続く伝統、優秀な生徒の集積、そのような中から生まれるエリート意識。ただ、それがさまざまな制度の変化によって崩れてきたり、生徒の質的な部分が変化したりと学校によって違う。学力の平準化を狙った学校群制度が、都市部では私立志向を生み出すことにもなった。そのような歴史を具体的な学校を取り上げて過去から現在の状況までを見る。それらの学校のOBとして興味深く読んだ。

  • takao

    ふむ

  • 剛田剛

    •我が母校も藩校起原を僭称する「旧制第一中学」を母体としているが、どうせなら修猷館くらいトンチキな校風にした方が色々面白かったのに、と残念に思う。•それは必ずしも我が母校や修猷館を揶揄する意味ではなく、エリート養成にはそういう「物語」が必ず必要になるからだ。エリート意識のないエリートはただの拝金主義にしか行く先がない。社会の分断が進む一方のこの世界において、それでも健全なエリートを生み出すためにはそういうバカバカしくトンチキで、でも魅力的な物語が必要なのだと思う。

  • ロスリスバーガー

    受験教育にはそれなりに関心があるので興味深く読んだが、私自身は旧一校出身ではなく比較的新しい高校だったこともあり、旧一校の持つ伝統やプライドをうらやましくも思うと同時に、彼らの持つ特権意識を疎ましくも感じるところがある。当事者的感覚ではなく、あくまでも傍観者としての視点で楽しむのがいいかと思う。特に旧一校が県庁所在地に生まれなかった理由とか、基本的に男子校であった旧一校が共学になる際のドタバタなど、現在の感覚ではなかなか捉え切れないところがあって非常に興味深かった。

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