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ISBN 10 : 4861108241
Content Description
現在のインドネシアでは、地域社会での奉仕活動がゴトン・ロヨンの名で行われており、それが国民的「伝統」として語られているが、その端緒は日本占領下のジャワにおいて日本の隣組制度が導入・推進されたことにある。本書はこの歴史を、「伝統」慣習の制度化や、相互扶助を重んじる「伝統」の実践者へと住民たちが自らなっていった過程としてあとづける。
目次 : 序/ 第1章 「伝統」との邂逅―旧慣制度調査委員会/ 第2章 「伝統」の端緒―ロンダ(夜警)制度の警防団への編入/ 第3章 「伝統」の萌芽―隣組制度の段階的導入/ 第4章 「伝統」の展開―隣組制度のジャワ全土への導入/ 第5章 「伝統」の弁証法―隣組の機能「権力の機制」と「住民の互酬」/ 第6章 「伝統」の鼓吹―隣組制度の推進政策/ 第7章 「伝統」の視聴―隣組制度の宣伝政策/ 第8章 「伝統」の貫徹―隣組とジャワ奉公会/ 第9章 「伝統」の再発見―スカルノによる「伝統」の概念化・鼓吹とジャワ軍政/ 終章 「伝統の制度化」の今日的文脈
【著者紹介】
小林和夫 : 創価大学文学部人間学科教授。歴史社会学、戦争社会学、インドネシア地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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